「星野君の2るい打」という小学5年生の道徳の教科書(東京書籍かな)に出て来る話があります。
かなり話題になっているものです。
知ってる人が多いと思いますが、あらすじは、
野球の試合、最終回同点で1塁にランナーがいる場面(2アウトではないようです)、星野君が打席に入る時に監督からバントの指示。
星野君は悩んだけど、打てる気がしたから打ったんだね。そうしたら2塁打。
ここから得点が入って試合に勝利。
選手権大会出場を決めたと。
しかし、翌日、監督は選手を集めて重々しい口調で語り始める。チームの作戦として決めたことは絶対に守ってほしいという監督と選手間の約束を持ち出し、みんなの前で星野君の行動を咎める。「いくら結果がよかったからといって、約束を破ったことには変わりはないんだ」「ぎせいの精神の分からない人間は、社会へ出たって、社会をよくすることなんか、とてもできないんだよ」・・
あ、詳しくはこちらで見られますね。
GREENY 隠さん・・・と・・
これを例えば、ここの生徒がどう考えるかというのならわかるんですが、
こんな感じの「指導」なのですね。
道徳の時間学習指導案
事前の活動では,公共施設の使い方やマナーを守り,きまりを守って行動しようとする心情を高める。事後の活動では,自分たちで決めたきまりは進んで守り,責任を持って活動しようとする態度へとつなげていきたい。
第5学年A組 道徳の時間学習指導案
社会生活上のきまりや基本的なモラルを育成するために,児童が法やきまりの意義を理解し,それを守ろうとする心をもつ所まで高めていく指導が必要とされている内容である。また,それとともに,他人の権利を尊重し,自分の権利を正しく主張するとともに,自分に課せられた義務をしっかり果たす態度を育成することも大切である。
完全に、高度プロフェッショナル臣民づくりですね。
一応言っておくと、野球にはもちろんルールがありますが「監督の言うことを必ずきく」というものはありません。
グラウンドでは野球のルールを守ればいいのです。
法や決まりの場合、まず 何故その法や決まりができたのか、どのような理由で作られるのか、そこが大事なんですよね。
そこを理解した上で守ると。別に理由もないのに守っても仕方ないんです。
そして「監督の言うことをきく」というのは決まりを守るのとは別の話です。
このところ一気に話題ですが、日大アメフト部選手の反則。
どうやら監督が指示したらしいと。
相手の選手に怪我をさせるのが目的と。
こういう場合、言うことをきく必要はありませんね。
どうも日本人、中でも特に体育会系は軍隊よろしく上司の命令が絶対のような雰囲気ですが、別に軍隊だってどんな愚かな命令でも従わなければならないということはありません。
星野君は野球で選手権に出られなかったので、野球選手の道はあきらめてアメフト部に入ります。
野球選手にするべく全力で育ててきた子供が野球をやめることになり、父親は荒れます。酒浸り(笑)
両親は離婚することになり星野君は苗字を変えます。
(旧姓)星野君が入った日大のアメフト部は、監督がとても偉い人です。
星野君は監督の指導でめきめきと上達、日本代表にも選ばれます。
そして、関学との定期戦を迎えます。監督に相手のQBを最初のプレーで壊すように指示されます。
星野君は悩みますが、今度こそは監督の指示に従うことにします。
そしてその結果、今度はチームからではなく連盟から出場停止。あとからさらに重い罰を受けるでしょう。
おそらくもうアメフトはできないでしょう。さすがにアレはありえませんから。
「星野君の2るい打」教育のとどのつまりを見ているような事件です。
善悪の判断は自分でつけられるようにしましょう。
本来やるべき道徳教育はこういうものです。評価はつけなくていいです。
いや、あのプレーを選手が自分の判断だけでやったとは到底思えませんよね。
上からの指示があったでしょうよ。「忖度」でもあそこまではできない。
ということは多くの人が思ったと思います。
財務省の改竄も当然そうなるはずです。そして、悪いけど日大のアメフト部員より財務省の官僚のほうが賢いでしょ?倫理的に明らかにおかしく職務上犯罪行為になるようなことは自分からやるわけないよね。
イ―ノのお誕生日やんか。
まずは代表曲。
Brian Eno - The Microsoft Sound
イ―ノが作ったんですね。
中学校のころから、イ―ノがロキシーミュージックにいたというのは知っていたんですが、さすがにその頃のは聴いてないし。
Brian Eno - Ambient 1: Music for Airports
とにかくいろいろやっていてしかも微妙で選びにくいんですが、
David Bowie - Heroes
この辺りのベルリン3部作はイ―ノが入ってます。
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