安田純平さんの件で自己責任厨の暴論が襲いかかる中、ダルビッシュの速球が次々と三振を奪っておりますが、
一方、こちらのツイートも珍しいぐらいたくさんRTされています。
ロジ氏
なるほど。自己責任論の正体が分かった。
<中略>
つまるところ、自己責任論は、権力に従わない者への脅迫だ。
この「自己責任論は、権力に従わない者への脅迫だ。」という部分は間違いないですね。その通り。
ただし、途中の
「命令によって動けば発生しないが、自らの意志によって動けば発生するもの。それが連中の言う自己責任だ。」というのはちょっと違います。
ここも重要なことなので。
さらには、しきりに「社会(国)に迷惑をかけた」という理由をつけて安田さんを責める人々もいますが、別に迷惑かけてませんよね。
日本政府は身代金払ってないですし。
いや、ネトウヨの中には「ほんとうは身代金を払ったのだ。表に出せないだけで俺にはわかる」という天才児の方もいらっしゃいますいが、さすがにそれは無理すぎます。
まず、「権力に従わない者への脅迫」を権力者でもない人々が行なっているのが本邦の特徴ですね。
権力者でもないのに権力者の大便を、あ(これはPCが勝手に変換したんです。私の責任ではないんです キリッ)、いや、代弁をすると何かいいことがあるのでしょうか。
自分が社会の中で「内側」に入っている気になるのでしょうか。
「普通の日本人」を自称するのと同じ感覚でしょうか。
この辺が本邦の不思議なところで、そりゃ権力者は楽ですよ。
しかし、「命令によって動けば発生しない」とありまあすが、まあこれは脅す分にはそういう言い方になるかもしれませんが、仮に従っても現実には権力者に都合が悪い結果になった場合には「自己責任」になってしまいますね、本邦では。
「過労死?そんなのは本人の健康管理ができていないんだよ。自己責任だ」
「自殺?メンタルが弱いだけ」
命令に従おうがなんだろうが、権力者に都合よく死ねば英霊になるし、都合が悪ければ「自己責任だ~」になるんです。
そして「迷惑をかけたのだから謝りなさい」というのが大勢いるんですね。
これまた不思議で。いや、何もかけてないですよ。
だいたいそう言ってるやつに対して何か迷惑かけてるのですかね。
ほんとに頭悪いこと言ってますよね。
あれですかね。「忍びの者」。
隠密とか。
将軍様のために働いても、仮に捕まった場合は自己責任。
「死して屍拾うものなし」
日本の伝統です。
ただ別に政府のために働いたいたわけではないんですが。
これ、アメリカでもありますね。
「おはようフェルプス君」のやつ。
Good morning,Mr.Phelps
「例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、或いは殺されても当局は一切関知しないから、そのつもりで。成功を祈る」
それはともかくとして、自己責任という言葉、かなり指摘されていますが本来は「自戒」の言葉です。
自分が言う分にはいいんですが、他人が言ってるのが本邦。
しかも国民を助けるべき政府(行政)の人間が言ってしまうのも特徴ですね。それだったら税金取るべきではないですが。
ついこのあいだもありましたけど、パラリンピックの選手が自分の競技の際に「障がいは言い訳にできない」(相手も同じ条件だから。)と言っていたのを、東京都がポスターに「障がいは言い訳に過ぎない」と悪質な方向で書きけていましたが、これなんてまさに自戒の言葉ですからね。
自己責任と同様。
他にもちょっと毛色は違うんですが、「罪を憎んで人を憎まず」というのがありますね。
これも自戒なんですよね。
他人が悪いことをした場合に、その人までは憎まないという。
それがね、罪を犯した人が使った例を見てしまいましたよ、わたしは。
こういった自らの戒めが他人を攻撃する材料だったり自分の罪を軽減するものになっているのが近頃のニッポソですね。
さーせん、今日もお腹がおかしいのです。頭痛もするし。なんか、座ってキーボードたたいているより歩きまわっているほうが楽なんだ。
テーマ曲。
Mission Impossible Theme
BWV 1028
Bach - BWV 1028
地味。
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