羽生結弦選手が怪我をおして試合に出たことで「感動した」人がたくさんいるようです。
まあ、感動するのは自由です。
放送は見ていなかったのですが、どうやら松岡修造氏が出ないでほしいと言っていたようですね。
為末大氏は、運営が止めるべきだったとツイートしていました。
これに関してはぼくも同じ意見です。
運営、あるいはコーチなど周りの人が止めるべきだったと思います。
松岡修造氏といえば「熱さ」が売りなわけで、地球温暖化の主な原因であることが昨今明白になってきておりますが(笑)、それでも出ないでほしいと言えるのはさすがです。
子どもに指導してますからね。
為末氏のツイートにはまったく頓珍漢な返信がいろいろついてましてあきれました。
怪我をしても頑張るから感動を与えられるんですよ、アスリートなら分かるでしょ。みたいな。
為末氏は、運営の話をしているのですよね。
本人は出たいに決まってます。当たり前ですよ。
アドレナリン出まくって、かえって気合入ってますよ。だから痛みもあまり感じない。
まあ、脚を痛めたとか、血が出たとか、それならまだいいんですが、ふらついていたのですよね。
脳しんとうは絶対にあきまへん。
周りが止めなきゃだめなんですよ。
ツイッターに書きましたが、NFLだと脳しんとうを起こしたらその試合はもう出られません。
血が出たのだったら血を止めれば出られますよ。それはどのスポーツも同じだと思いますが。
でも、脳の損傷はあきまへん。
ちなみにデーブ大久保は「見習え」と言っていたそうです。
あと、気持ち悪かったのが「感動」ですかね。
怪我をおして頑張る姿に「感動する」というのが日本人の定番ですかね。
スポ根系のドラマやアニメでは基本ですよね。
逆境に耐える姿が美しいみたいな。
どこぞのバカ首相が「痛みに耐えてよく頑張った 感動した」と言った例もありました。
あのあとほとんど土俵に上がってませんよね、貴乃花。
ちょっと話がそれますけど、あのとき、武蔵丸が気の毒でした。
やりたくないですよね。
もう明らかに力士生命にかかわるような怪我をしているわけでしょ。
「自分がここで本気で負かしに行って、その結果、貴乃花の怪我がさらにひどくなったら、もう彼は相撲が取れない」
そんなこと考えますよ。
自分が貴乃花の立場だったら、相撲とろうとします。でも、武蔵丸の立場だったらものすごく嫌ですね。
本気で取れません。
怪我をおして頑張るという「お決まりの感動」のほうが、若き金メダリストの選手生命より大事な国ニッポン。
プロで10年20年やれるかもしれない投手に甲子園で何百球も投げさせる国ニッポン。
お国のために若者を特攻させる国ニッポン。
気持ち悪いですね。
怪我で試合に出ないと非難されるのかな。
来年の楽天イーグルスはそういうチームになりそうです。
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