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あみものと手仕事と旅の記録

手芸バカ@チェンマイ(4)

2006-01-18 18:13:13 | すいかのたね
Twさんの工房の製品は、本当に質が良いものばかりでした。ミシンの仕上げも大変美しく、また使っている布やパーツもとても完成度が高いものが多くありました。

先日のエプロンに続いて、厳選して購入したのがこれらのポーチです。左側は、リス族の伝統的パッチワークを使ったマチ付きポーチ、右はモン族のクロスステッチの伝統的な模様です。
タイ北部には”タイ人”とは別の文化・アイデンティティを持ついわゆる”少数民族”が暮らしています。これらの手工芸は、そのほとんどが女性の仕事で、母から娘へ技術が伝えられてきた、といいます。近代化に伴って、こうした仕事が出来る人は少なくなってきているようですが、一方でここのように特産品として副収入の手段にもなっているようです。

カメラがよくないのでわかりにくいですが、刺繍は黒い布の織り目0.5ミリ四方を数えて刺しています。リス族のパッチワークもとっても手が込んでいて、知り合いのパッチワーク講師に見せたら、本当に感嘆していました。

そういえば、ヤオ族のおばちゃんに2ヶ月くらいヤオ刺繍を習ったことがあります。今度タイに住む機会があったら、また習いたいなぁと思っています。


手芸バカ@チェンマイ(3)

2006-01-18 17:59:23 | すいかのたね
Twさんの工房では、基本的にオーダーを受けたものを生産するという体制をとっているとのことでした。

先日ご紹介したカフェエプロンもそうですが、これも日本で流行っているもののひとつ、ペットボトル入れだそうです。それも、350mlの小さいサイズに合わせて作ってありました。タイでは500ml入りが一番小さいサイズなので、一緒に見学した友人は「こんな小さいサイズがあるのか」と少し驚いた様子でした。

黒い布にリス族の伝統的なパッチワークがしてあります。

手芸バカ@チェンマイ(2)

2006-01-18 17:53:54 | すいかのたね
タイ人の友達に手芸が趣味で、手作り作品を買ってくださる方がいることを話したら、「知り合いが布小物の工房を持ってるから見に行こう」と誘ってくれました。

Twさんという、40代半ばくらいの女性が経営している工房では製品を日本の大手NGOにも十数年にわたって納品しているということでした。Twさん自信もアジア学院の研修生として日本に住んでいたことがある、とのことで、日本語がとてもお上手でした。お話をしていて印象的だったのは「日本人は品質の高いものを求めるけれど、それに応えればずっと取り引きをしてもらえる」ということでした。
アジアの国々の手工芸品の販売をしているNGOは数多くありますが、わたしが関わったいくつかのNGOでも、この”質の高さ”の基準が作り手側と日本側とでギャップが大きいことが課題になっていた、ということを思い出しました。

これは母屋の向いにある作業所の様子です。