以下は昨日発売された月刊誌WiLLの巻頭を飾る加地伸行氏の連載コラム「朝三暮四」からである。
日本国民全員が必読の論文である。
上記の月刊誌を購読した事が無い日本国民は全員最寄りの書店に購読に向かわなければならない。ましてや、朝日新聞の購読に月間約5000円を払い続けて来ながら全く知ることが出来なかった事実を教えてくれる本物の論文が満載されているにも関わらず、費用は、たった900円なのだから。
世の老人の口癖は、「昔は良かった」である。
ほとんどの老人はこれに同意。
しかし、昔は良かったーこれ、本当なのだろうか。
昔も今も、犯罪は消えていない。
犯罪ほどではないものの、いじめは昔も今もある。
では、昔は今よりも何が良かったというのであろうか。
老生、あれこれ思い巡らすに、気づいたことが一つあった。
それは、秩序である。
この秩序にはいろいろあるが、次の二種に別けてみよう。
すなわち(A)道徳的秩序と(B)法律的秩序である。
この(A)・(B)の内、(B)だけはどのような時代・社会であってもほぼ同じ内容で保たれている。
時の政権にとって、最も重要な統治手段であるからである。
いわゆる司法である。
司法は、ふだんは表に出てこないが、いざとなれば容赦しない。
一般人は、その強大な国家権力に対して勝つことはできない。
だから一般人は、法律的秩序を守っておれば、まずは安心というものである。
ところが、近ごろになって、とんでもないのが出てきた。
ある若い男である。
その男、新幹線に乗りこみ、自分とはまったく無縁の女性二人に凶器で襲いかかった。
それを見た或る男性が止めようとしたところ、その男性を凶器で殺した。
この犯罪男、第一回公判で大要こう述べた。
「刑務所で暮らしたいので殺人をした」と。
この犯罪者が何を考え、どういう者であるかを冷静に観てみよう。
まず第一は、自分が起した事件の裁判において、結果として死刑にならないと確信している。
これは、どこから来ているのか。
裁判における永山規準である。
死刑の判決を下すには、二人以上の殺人が基本とのこと。
つまり殺人が一人のとき、死刑にならない確率が高いのである。
それを、この犯罪男は知っている。
だから、刑務所での長暮しを期待しているのである。
検事の求刑も無期懲役。
この殺人者には、労働精神はない。
おそらくどこに勤めても長くは続かなかったことであろう。
その点、刑務所内では、安いとはいえ労働分に応じての金銭が与えられる。
住まいは刑務所だから食費や家賃の心配はない。
病気になれば、所内の医療所で医師が診てくれる。
もちろん親の介護はしないまま。
この男、裁判においてこう言っている。
自分は人間をみごとに殺し切りました、と。
その殺人被害者は模範的社会人であり、人柄も立派。
残された夫人と幼児とのことを思うと切ない。
なぜ真っ当な人が殺され、刑務所入り志願などという下劣で、人間としてあるまじき発言を平然とする者が許されているのか、異常である。
老生、あえて言おう、こんな下劣な男、人間ではない。
人豚だ。
即刻死刑判決を、と。
そこで問いたい。死刑廃止論者に。
こんな人豚に対してでも、死刑から救いたいのかと。
そして更に問いたい。
その理由は何か、と。
その応答の際について一言。
一切、観念論・一般論で答えるな。
例えば、人の生命は何よりも重いといった類。
そういうのではなくて、己れが実践している具体的な形で言え。
例えば、それらの人豚どもを自分の家に引き取り更生させているとか。
信念があるのならそのように具体的に答えられるはずだ。
おそらく100%そういう個別的実践はしていないことであろう。
ただ口先だけで人の生命は重い、大切と言い、その延長線上、死刑廃止と言っているだけなのであろう。
そういうのを舌先三寸と言う。いわゆる口舌の徒である。
かの人豚男は、演技して正常な人間でないことを示し、死刑を逃れ、いろいろ工夫をして刑務所入りを果すことであろう。
その生活費・医療費等はすべて税金に因る。
このような不徳な男に、天罰が下ることを祈るのみ。
古人曰く、貨(利益)の悖(もと)りて入る者、亦(ま)た(同じく)悖りて出づ、と。
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