月刊『Hanada』編集部
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内閣総理大臣が靖國神社を参拝することは、普通の国への第一歩|古庄幸一
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靖國神社の御霊に応えよ|古庄幸一 | Hanadaプラス
世界に誇る我が国の伝統と文化を大切にして、国を愛する政府の長たる内閣総理大臣が終戦記念日の8月15日または秋季例大祭に靖國神社を参拝することは、普通の国への一歩になる。
岸田文雄首相が5月7日から2日間、韓国を訪問した。
報道によると、政府専用機でソウルの韓国空軍基地に降りて、裕子夫人と共に、韓国の歴代大統領や朝鮮戦争の戦死者などを追悼する国立墓地「国立ソウル顕忠院」を訪れ、顕忠塔に献花して焼香を行い、黙祷を捧げた。
首相は帰国前の記者会見で、「シャトル外交を再開して、日韓両国の信頼関係を強化し、新しい時代を切り開く」と述べている。
この報道を見て、日韓の信頼関係強化よりも、自国のために命を捧げた英霊に礼を尽くすという普通の国として当たり前のことに日本も目覚めるチャンスを首相が韓国で与えてくれて、嬉しかった。
外国高官・軍が当然訪問する国立墓地
政府高官や軍艦の訪問国での行動計画は、国際慣例として訪問国側が作成する。
岸田首相の韓国での行動も、韓国の計画に依ったものと思う。
そしてどこの国でも、その行動計画に必ず入れるのが国立墓地参拝だ。
海上自衛隊の艦艇も、毎年多くの国を訪問している。
その時に必ず指揮官と乗員の代表は、訪問国の国立墓地を参拝して献花する。
米国ならハワイ・ホノルルのパンチボウル国立墓地やバージニア州のアーリントン国立墓地である。
日本を訪問する外国の海軍艦艇も晴海埠頭に入港すると、昭和50年頃までは靖國神社に参拝するのがしきたりとなっていた。
ところが、大東亜戦争の敗戦によるGHQ(連合国軍総司令部)の政策や東京裁判の自虐史観の広がり、そして内外からの誹謗中傷に対して、日本は主権国家として毅然たる対応を取らず、首相、閣僚、国会議員の靖國神社参拝が徐々に減少した。
この政治問題化により外国海軍の靖國神社参拝は今日まで中断されたままとなっている。
正式参拝を希望する海軍もあるのに残念だ。
首相の参拝は普通の国への一歩
岸田首相は任期中に憲法改正を実現すると発言している。
先ずは、GHQに押し付けられた憲法の改正により、主権国家として日本再建の工程を、民意、民意と言わずに政治主導で示し、実行することだ。
世界に誇る我が国の伝統と文化を大切にして、国を愛する政府の長たる内閣総理大臣が終戦記念日の8月15日または秋季例大祭に靖國神社を参拝することは、普通の国への一歩になる。
外国からの来賓にも、国際慣例として靖國神社へ参拝していただくのがよい。(2023.08.08国家基本問題研究所「今週の直言」より転載)