「しかし、こうして、わしらと会話するのも、捨てたものではありますまい。」
「御意。捨てたものどころか大いにじゃ。」「おお、これは嬉しや…」
「だからこそ、いつも、お主たちの写真を撮り続けて来たのじゃ」
「有無。殿の場合は、誰にも真似の出来ぬ電光石火の早業で…」
「有無。」「しかし、私たちを、いつも、ずっこけさせてくれましたのは、殿が、いつも仰る言葉でござる。わしらを観た後に、必ず…わしらが入っていない、横の庭を褒める…この感じの方がずっと良い…と。」
「これはしたり、聞こえておりましたか」「わしらには大きな声でござるから、はっきりと、いつも、聞こえておりました」
「いやはや、これは失礼つかまつった」
さぁさ、皆さま方、読書じゃ、購読、功徳、御購読。「文明のターンテーブル」は、世界遺産である龍安寺にも負けない、多彩の光輝を放ち、その静謐さは、海より深く、その怒りは、庭の石よりも大いなる本ですぞ。(笑)本屋に急がれい。
「文明のターンテーブル」を読まずして21世紀は語れない。