この七五三の季節とこれからの年末年始は、御祈祷で大勢の方々に本殿に上がっていただく時期です。
しかし本殿が“神様の家”であるからには、入る際気を付けていただきたい事柄も少なからずあります。 細かく注意書きをしているわけではありませんので、この場を借りてお話をさせていただきます。
①写真撮影などはしない →入口に張り紙をしている神社もありますので、これは皆様お分かりだと思います。 本殿へはお願い事をしに来ているのだと考えると、慎むべき事柄です。
②帽子を脱ぐ →帽子は基本的に屋外で日除けや防寒のため着けるもので、人同士の挨拶であってもお互い脱ぐのが礼儀です。 本殿に入る際に脱いでいただきたいものです。 ちなみに神主の被る『烏帽子(えぼし)』は衣装の一部ですので、逆に外してはいけないものになっています。
お正月の本殿祈祷の様子
③食べ物を食べない →ご家族の中に小さいお子様がいると、大人しくしていてもらうためにお菓子を食べさせるという方が時々おられます。 お気持ちは分かりますが、他の方のご迷惑にもなりますので、ご遠慮下さい。
④マスクをしない →これに関してはなかなか難しい所です。 特にこれからは寒く乾燥した日が続きますので、人の多いところでは風邪やインフルエンザをうつされない様に(うつさない様に)マスクをする、というのは正しい事ではあるのですが、見方によっては “顔を隠してお願い事をしている” とも見えるかもしれません… もし体調に不安がなければ、マスクも外していただいた方が作法としては良い形かと思います。
挙げれば他にもありますが、神社を “一方的にお祓いしてもらう所” ではなく “こちらから神様に感謝やお願い事を伝える所” と考えれば納得していただけるのではないでしょうか。
こうしたマナーをとりわけチェックしている訳ではありませんが、本殿へ上がる際は思い出していただきたいと思います。