先日、神奈川県神道青年会主催による『伝統と神話に触れる能楽体験講座』に出席してまいりました。
今回、この講座を開催するにあたり 観世流能楽師 重要無形文化材総合指定保持者 の松木 千俊(まつき ちとし)先生を講師にお招きをし大山阿夫利神社能楽殿に於いて行いました。
能は謡(うたい)と囃子(はやし)と舞(まい)で構成される日本独自の舞台芸術です。オペラやミュージカルも歌と踊りを中心にして、物語が進行していくという共通点があります。しかし、能はこれらに比べてはるかに古く650年以上の歴史があります。
能では松が神様が宿る依代であり、本来能は神様にお見せする舞台なので舞台の正面に松があると想定してそれが後ろの板に松が映り込んでいるという意味があるそうです。
因みに、その松が描かれている板を鏡板(かがみいた)といいます。
この鏡板一つとってもとても、奥が深く大変興味深い世界です。是非見る機会、体験する機会がございましたら、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。