今は落ち葉の盛りとも言える時期です。
毎朝境内を掃き掃除するのが神職の日課ではありますが、少し風が吹くとすぐに次の落ち葉が舞い降りてきます。今日は朝の内に本殿近くの掃除は終わりましたが、その後七五三詣や他の来客があったりなどして、本殿から離れた部分は落ち葉を掻き寄せたまま夕方になってしまいました。
しかし夕方にもなると境内は再びかき混ぜたように落ち葉が散らばっています。
もし落ち葉が全く無ければ楽には違いありませんが、それは神社の望ましい姿かといえばそうでもないような気が致します。
しばしば神社を『鎮守の杜』と呼ぶように自然そのものが神聖なもの、というのもそうですが、やはり毎日掃除をする事が“常に清浄を心掛ける”、つまり神社でのお祓いに通じるものがあると感じるからです。
神道では人の心を鏡に例える事があります。元々清らかなものではあるけれども、時と共に曇るものなので磨かなければならないものと。清掃はそれを思い出させてくれるいわば修養の一つでもあります。
枝を見ると今年の落ち葉もまだまだありそうです。落葉の時期が終わるのは例年年末頃。心して係りたいと思います。