座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

祝詞について

2011年10月04日 | 神社知識・作法・歴史

参拝者の方に祝詞には種類があるのですか?という質問を受けたことがございます。

古くには祝詞には複数の呼び名があり、1つは神様に申し上げるもので『称辞(たたえごと)』と言いました。神様の力を御讃えしたことからこう呼ばれていました。2つ目はお籠もりの際唱えたのもで『護言(いわいごと)』と言いました。3つ目は占いの結果を読み解いたもので『詔刀(のりと)』と呼ばれていました。4つ目はお祓いに用いられるのもで『祓詞(はらいことば)』と言いました。5つ目は天皇陛下に申し上げるお祝いの言葉で『寿詞(よごと)』と呼ばれていました。これらを一纏めにした呼び名と表記とが『祝詞(のりと)』です。

これでも解るように本来は願い事を言い立てるものではありませんでしたが、現代では奈良・平安も古語を用いて参拝者の祈願を神様にお取り次ぎする内容が中心となっております。

祝詞ではどのようなことを奏上しているかと申しますと、神様にお守り戴いていることへの『感謝・奉告(結果を申し上げる)」と「願いごと」の二つから成り立っております。主に大和言葉(奈良・平安時代の日本語)を用います。古くは神話を語ったり、神徳(神様のお力)を申し上げたり、呪文を唱えたりする内容でした。「言霊(ことだま)」と言って言葉の力によるため、大祓詞(おおはらいことば)のように言葉によって祓えを行ったり、出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかむよごと)や中臣寿詞(なかとみのよごと)のように長寿をことほぐ例もあります。

【神奈川県神社庁 神社Q&A第1集より抜粋】

日々、神様と御祈祷者とのなかとりもちとして神職が祝詞を奏上させて戴いております。


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