現在、鈴鹿明神社では初宮詣の授与品の一つとしてお食い初めの道具と共に『歯固めの石』をお渡ししています。
“歯固め”とは聞きなじみのない言葉かもしれません。
赤ん坊の生後100日頃に大人と同じ食膳を用意して、その子に食べさせる(食べさせる真似をする)事で子供が健やかに育つように、また将来食べ物で困らないように祈るのが「お食い初め」の儀式ですが、その時に使うのが『歯固めの石』です。
同じように食膳に並べ、噛ませる事で丈夫な歯が備わるようお願いをします。古くより境内の石を使って行われていた風習で、時代が変わっても親の願いは変わらないものです。