今日はお盆の“送り火”の日。 13日に迎え火を焚いてお迎えした御先祖様の御霊を、同じく火を焚いて元の世界へお送りする日です。
一昔前はちょうど13日から16日がお盆休みでお店も大方閉まっていたものですが、今は中々そうはいかないようですね。 しかし天気のせいもあるでしょうが境内は訪れる人も少なく、穏やかな時間が流れています。
境内は雨が続き中秋の気温、ただしまだ蝉の声は旺盛です
家で行われるお祭りは古くは2月(或いは4月)の『祈年祭』、11月の『新嘗祭』が主でした。 各々今でも神社で行われているお祭りで、それぞれ“豊作を祈る”、“収穫を感謝する”という意味の神事です。 これは御先祖様の御霊とその根源である稲(食物)の御霊を、古代の人が同一視していた事も関係しているようです。
しかし平安時代に怨霊信仰が発達しまた社会情勢の不安が高まってくると、“死者を供養する”という思想が広まり、それまでの家のお祭りに代わって年神様を迎える正月・御先祖様を迎えるお盆が重要視されるようになったという事です。
現在お盆は地域によって時期や風習も様々ですが、根元には“自分達の家族が健全に暮らしている事、幸せな事”を見せて御先祖様を安心させたい、という想いがあるように感じます。
お盆最後の日、皆様もご家族で落ち着いた時間をお過ごしになってはいかがでしょうか。