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教師力アップセミナー 野口芳宏先生Ⅱ

2009-10-15 17:31:05 | 日記
教師力アップセミナーの報告を続けます。読みにくいかもしれませんが、おつきあいください。
ただ、私的なまとめですので、文責は私にあります。
野口先生や主催者には責任はないことを御了解ください。

午後の部 規範意識を高める道徳の模擬授業

○ 規範意識には、ここだけは一致しているという部分がいる。核となる価値。
 戦前は2つあった。一つは「孝」。教育勅語にも書かれている。今はそれすら揺らいでいる。
 「孝」は絶対か?○の人は絶対主義、×の人は相対主義。
小中学校は、絶対主義。しかし、今は、色々言い合う。自信がなくなる。学校では、「どんなに虐待をしても、親をありがたいと思え。」これを教えるのが大事。小さいころから相対主義を取り入れるとだめ。こういうと、すぐに反論が来る。しかし、核となる価値は教えなきゃだめ。
 Q 少女の売春。絶対にいけないか? A 全員○。
 しかし、よいという学者もいる。宮台真司という都立大学助教授は、人権主義、性の自己決定と言って援助交際を養護した。これでぐらつく。取り巻きも多い。
 東京都が援助交際を規制しようとしたら、大人が悪いという論理。だめなものはだめという、核となる価値観を持っていないとだめ。
例 専業主婦の扶養控除は働いている女性からの搾取という意見をどう思うか?
 全員が働くべきだ。保育園をもっと増やせ、という意見が出る。
 家庭が大事だという価値観をおしえなければだめ。

神戸の事件、淳君の事件。
Q 学校に、親が(容疑者の)子どもの写真を見せてほしいといったら見せるか。
A 見せる 、見せない 半々
 実際は 教え子を疑うことはできないといって見せなかった。見せていれば、殺されなかったかもしれない。これも、核となる価値観を校長が持っていないとだめ。

「孝」の部首は?
 子。年寄りがやらせることではない、子がさせてもらうもの。「孝」を復活する必要がある。
 親が喜ぶことをしていれば間違いない。これだけを押さえれば、規範意識の大方が抑えられる。

 万引きグループがいた。一人だけやらなかった。なぜか聞いたら、「お母さんの顔が浮かんだから」しかし、他の5人は、「浮かんだ」と答えた。浮かんだからやりたくなったと答えた。親子関係が無関係ではない。

 考という思想は、親からは教えにくい。第三者しか教えられない。
「先生のいうことなんか聞かなくてもいいから、親のいうことだけは聞け。」そうすると、親が先生のいうことを聞けという。まず学校から、不動の価値を教えるのが出発点だ。
    
 2つめは「忠」。真ん中の心。国家のこと。忠臣、忠義と使う。この忠と考が日本の共有財産。
 今は二つともない。核が揺らいでいる。だから、なかなか治らない。本当に大事なことを教えてきたか。
 人生有限。これも大事な認識。「限」があるから、「人生をどう生きるか」、これを話し合うことになる。大方の人は、いろんな人は手に入れようとするからおかしくなる。お金、物、知識など。
 死ぬときには、全部手放す。何が残る?
 手に入れたものはすべて失い、与えたものだけは残る。
 人に与えた、やさしさ、親切、技術、知識は残る。こうしたことがわかっていると、整理できる。

 規範意識。遅刻や忘れ物は現象だ。その大元をみるべき。親を大事にしている子は崩れない。「価値の多様化」などの言葉がはやる。しかし、小学校では、絶対価値を叩き込むべきだ。
 互敬。H10年から、国語の指導要領に「伝え合う力」という言葉が入った。互いに尊重し合うから伝わるという発想。
 心のコップは上向きに。コップが下を向いていると、何をやっても入らない。うえを向いていると謙虚。どんどん伸びる。
 台湾の1年生と日本の1年生はどっちが賢い?台湾の1年生の教科書はすべて漢字だ。教えればできる。
 平等は人間が最近つくった論理。差別は、神がつくった自然の摂理。
 何でも平等が正しいとは限らない。

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