昨年のグローバル恐慌以来、経済関係の本を読むようになりました。
その中で、興味を持ったのが、浜 矩子さんと水野和夫さんです。
水野和夫さんは、三菱UFJ証券チーフエコノミストで、現在、中日新聞夕刊の「紙つぶて」の著者でもあります。
昨晩の夕刊には、景気は「気」なのか として、次のように書かれていました。
以下引用します。
ーーーー以下引用ーーーー
エコノミストの仕事をして29年たった。1990年代半ば以降、ノーベル経済学者による代表的経済理論では説明できない経済現象(デフレなど)が、相次いで表面化するようになった。
かわって市場が教科書となった。
ただし、教科書と違って市揚は寡黙で、正解を教えてくれない。自分で正解を見いださなけれほならないから、いくつもの答えがマスコミに紹介され、混乱するばかりだ。
混迷すると叫ばれるのは「景気は気」だから、みんなが元気をだせばなんとかなり、悲観的予想それ自体が景気を悪くする諸悪の根源だという。
そうであれば、みんなで空元気をだして、景気が良くなるよう祈ればいいはずだし、途上国に住む五十億以上の人々は数世紀にわたって「気」が足りなかったことになる。
そんなことはない。
過去の理論で説明できないのは、近代資本主義が依って立つ本質的な基盤が誕生以来初めてぐらついているからである。
十六世記「大航海時代」に誕生した当初から「海賊資本主義」といわれたように、海外進出、グローバル化は資本主義の本質である。
そのためには、より遠くへ移動するコストを安価に保つことが利潤極大化の必須条件だった。
二十世紀末になって地球規模のグローバル化が人類史上初めて起き、資本主義の本質と条件が衝突するようになった。
五世紀ぶりに回り始めた巨大な風車に「気」、で立ち向かってもなんともならない。(三菱UFJ証券チーフエコノミスト)
2009年12月8日 中日新聞夕刊より
---引用終わり---
みなさんはどう思われますか?
その中で、興味を持ったのが、浜 矩子さんと水野和夫さんです。
水野和夫さんは、三菱UFJ証券チーフエコノミストで、現在、中日新聞夕刊の「紙つぶて」の著者でもあります。
昨晩の夕刊には、景気は「気」なのか として、次のように書かれていました。
以下引用します。
ーーーー以下引用ーーーー
エコノミストの仕事をして29年たった。1990年代半ば以降、ノーベル経済学者による代表的経済理論では説明できない経済現象(デフレなど)が、相次いで表面化するようになった。
かわって市場が教科書となった。
ただし、教科書と違って市揚は寡黙で、正解を教えてくれない。自分で正解を見いださなけれほならないから、いくつもの答えがマスコミに紹介され、混乱するばかりだ。
混迷すると叫ばれるのは「景気は気」だから、みんなが元気をだせばなんとかなり、悲観的予想それ自体が景気を悪くする諸悪の根源だという。
そうであれば、みんなで空元気をだして、景気が良くなるよう祈ればいいはずだし、途上国に住む五十億以上の人々は数世紀にわたって「気」が足りなかったことになる。
そんなことはない。
過去の理論で説明できないのは、近代資本主義が依って立つ本質的な基盤が誕生以来初めてぐらついているからである。
十六世記「大航海時代」に誕生した当初から「海賊資本主義」といわれたように、海外進出、グローバル化は資本主義の本質である。
そのためには、より遠くへ移動するコストを安価に保つことが利潤極大化の必須条件だった。
二十世紀末になって地球規模のグローバル化が人類史上初めて起き、資本主義の本質と条件が衝突するようになった。
五世紀ぶりに回り始めた巨大な風車に「気」、で立ち向かってもなんともならない。(三菱UFJ証券チーフエコノミスト)
2009年12月8日 中日新聞夕刊より
---引用終わり---
みなさんはどう思われますか?