ラロ:チェロ協奏曲ニ短調 (スコア付き)
エドゥアール・ラロ: チェロと管弦楽のための協奏曲ニ短調 (スコア付き) 作曲年代:1876-77年 チェロ独奏:ピエール・フルニエ 管弦楽:コンセール・ラムルー 指揮:ジャン・マルティノン
00:00 第1楽章 前奏曲 Lento — Allegro maestoso (ニ短調) 13:11 第2楽章 間奏曲 Andantino con moto — Allegro presto (ト短調 — ト長調) 19:39 第3楽章 Introduction. Andante — Allegro vivace (変ロ短調 — ニ長調)
エドゥアール・ラロ (1823 — 1892) は、フランス人のロマン派作曲家で、ヴァイオリン奏者としても名高い。協奏的作品を数多く残しており、《スペイン交響曲ニ短調 作品21》や《ノルウェー幻想曲イ長調》が有名である。 《チェロ協奏曲ニ短調》も有名で、ラロが50代の時の作品である。カミーユ・サン=サーンスの《チェロ協奏曲第1番イ短調 作品33》に触発されて作曲され、チェロ奏者のアドルフ・フィッシャーに献呈された。1877年にフィッシャーの独奏で初演された。 フランス人でありながらスペイン系の家系であったラロらしく、当楽曲にもスペインの情緒が盛り込まれている。第1楽章は伝統的な管弦楽による序奏はなく、レチタティーヴォ風に始まる。第2楽章は哀愁あふれるト短調の部分と、スペイン風の快活なト長調の部分が交錯する。第3楽章は変ロ短調の序奏付きのロンドで、跳ね回るようなリズムが特徴である。終盤の牧歌風のホルンも印象的である。