今朝は新聞休刊日なので、昨日のコラムを見てみましょう。
朝日新聞
・ 後に天才外科医となる若い男が、空き家を見つけて住もうとした。そこに突然、見知らぬ大工があらわれる。この家はその昔に自分が建てた、だから自分に改築させろ、という。男は任せた
▼腕のいい職人はほどなく白血病で倒れる。30年以上前の広島での被爆が原因だ。難しい病気に、駆け出しの医者は〈まるで風車にむかうドン・キホーテのよう〉に無力だった。大病院で治したら仕事の続きをすると誓って別れたきり、姿を見せない。医者はすっかり古びた家に手を加えず、ただ再会を待っている……
▼手塚治虫の代表作『ブラック・ジャック』から「やり残しの家」という一編である。去年出た作品集『漫画家たちの戦争 原爆といのち』に収録され、今回はじめて読んだ。戦争を生き延び、「生命の尊厳」を生涯のテーマとした手塚らしい佳品だ
▼『鉄腕アトム』のイメージから、科学技術への賛歌をうたい上げたと思われがちな人である。実際はその暴走の危険性を訴えたかったのだという。どんなに科学が進んでも、人間は「やはり愚かしい一介の生物にすぎない」と語っていた
▼暴走の極みとしての核兵器をなくしていく道は遠い。きのうの長崎の平和祈念式典では、戦後日本の不戦の誓いの「揺らぎ」が指摘された。被爆者代表は「平和憲法」をめぐる政治の現状に非を鳴らした
▼人間の愚かさを直視しつつ克服する努力を続けるほかない。ドン・キホーテは無力だったかもしれないが、岩をも通す一念を持っていた。
毎日新聞
・ 夏の夕暮れに飛ぶコウモリは、古来、「かわほり」と呼ばれていた。これがなまってコウモリに変化したというが、その語源には「川守り」「蚊食(かは)めり」「皮張り」など諸説があるようだ
▲俳句では夏の季語になり、コウモリ傘など、その姿は生活の場にも入り込んでいる。世界で1000種を超え、身近な存在だが、感染症の専門家からみると「要注意」の動物でもあるらしい
▲2008年、アフリカ東部ウガンダの国立公園から帰国したオランダ人女性が高熱を発し、肝不全や大量出血を起こし死亡した。血液から検出されたのは死亡率の高いマールブルグ病のウイルス。見物に訪れた公園内の洞窟(どうくつ)でオオコウモリから感染したらしい
▲「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や「中東呼吸器症候群(MERS)」など、もともとコウモリが病原体を持つと考えられる感染症は多い。今、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱もまた、有力容疑者はオオコウモリ。1976年に初確認されて以来、小流行を繰り返してきたが、今回はどうも様相が違う
▲人から人への感染が国境を越えて広がり、空路でも感染者が移動している。世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したことから見ても、封じ込めは容易ではなさそうだ
▲新興感染症が広がる背景には、地域の貧困、医療体制の弱さなどに加え、たんぱく源としてコウモリなど野生動物を食べる習慣があるとみられる。厳しい闘いだが、日本で開発された抗インフルエンザ薬がエボラウイルスに有効である可能性もでてきた。希望をつなぎたい。
日本経済新聞
・ 夏休みに親子で楽しむ人気のイベントに、工場見学がある。お菓子や飲み物から機械、自動車、鉄鋼まで。原材料や部品が製造ラインを流れ、だんだん形になっていく。真剣な表情で見入る子どもたちの後ろから、大人たちが「おー」と歓声を上げる光景も珍しくない。
▼今月初め、特別な工場見学に出かけた。契約社員だった男が冷凍食品に農薬を混入した事件で、7カ月間操業を停止していた旧アクリフーズの群馬工場である。この日はマルハニチロの直営工場として再スタートを切って5日目。ポケットのない作業服にマスクを着用し、ボディーチェックを受けた後、案内してもらった。
▼工場内の部屋を出入りするたび、ヘルメットに付いたICタグをセンサーがチェックする。以前には5台しかなかった防犯カメラは、間もなく172台にまで増やす計画だ。強まる監視への戸惑いもありそうだが、現場からは「ちゃんとやっているということを見てもらった方がいい」との前向きな感想が聞かれるという。
▼ピザの最終工程では、2人の女性が段ボール箱を組み立て、流れてくる商品を点検し、梱包していた。休むことなく、手早く、丁寧に。淡々と作業が進む。私たちの食生活は、こうした普段は目に見えないところで支えられている。安全への取り組みを実感する工場見学で一番心に残ったのは、地道な仕事の尊さであった。
産経新聞
・ 昭和歌謡でビッグヒットを飛ばし続けた阿久悠さんは、毎年立秋の頃になると2週間だけ作詞家を返上した。手にはスコアブックと色鉛筆。テレビ画面で球児の一投一打を追い、玉の汗を愛し、1日1編の詩を書いた。秀作群は『甲子園の詩(うた)』(幻戯書房)に詰まっている。
▼『最高試合』と題した1編は阿久作品の白眉だ。〈東南の海を駈(か)ける台風が/思わず走りをとめてのぞくほど/試合は熱く長く激しく〉。昭和54年、箕島高(和歌山)と星稜高(石川)による延長十八回の死闘は「三日目になってもなおさめない」余熱を作者に残した。
▼緩慢な足取りで進路を北に取る台風11号も、甲子園に寄り道する気と見える。おかげでとんだ水入り、球児の夏は開幕が2日も遠のいた。多くのファンは興をさましたであろう。阿久さんが存命なら猛威を振るう「強打者」相手に、1編こしらえたかもしれないが。
▼いまは無事の一過を願うとして気がかりもある。天候次第で、準決勝前の休養日が消える恐れが出てきた。体の出来上がっていない高校生、とりわけ投手の酷使は批判の的になる。高校球界は延長戦になった場合、塁上に走者を置いて攻撃を始める方式などを検討中という。
▼球児がそこまでヤワとは思わないが、延長は最大十五回になり、連戦連投を要する過密日程も消えた。折しも従業員に過重労働を課した牛丼チェーン店が、やり玉に挙がっている。「ブラック」の巻き添えはご免ということだろう。高校野球の景色も随分変わった。
▼『最高試合』の後書きにはこうある。「若いという評価が何よりも勝るということを、知らされたようで、ぼくらはくやしくもある」。夏雲の上ではしごを外され、阿久さんは苦笑いかもしれない。
中日新聞
・ 米国の大手通信社AP通信が「ロボット記者」を導入するという。コンピューターが入力データを解析し記事を書く
▼導入当初は、比較的単純な企業の決算原稿などに使われるそうだが、やがては小欄のようなコラムまで機械が書く時代が来るか。博覧強記の上に文句も愚痴もこぼさぬ機械記者に人間のコラムニストは太刀打ちできるか
▼たぶん、首相官邸は「ロボット記者」に改造を加え、「ロボットスピーチライター」をいち早く導入している。そう考えれば合点がいく。広島原爆の日の平和記念式典で安倍首相が行ったスピーチの冒頭部分が、昨年の原稿とほぼ同じ内容だったという
▼日本人ならば、人間ならば、犠牲者の無念さや痛みに対し、背筋がぴんとする日であろう。毎年同じ思いといえども、まともな人間はその原稿だけは手を抜かぬ。抜けないものだ。ほぼ同じ内容を使い回しした、スピーチライターは血も涙もない、心のないロボットに相違ない
▼それが証拠に批判も気にしていない。九日の長崎市での平和祈念式典でのスピーチも、およそ半分が昨年のものと酷似している
▼首相はさぞや、お忙しいのだろうが、それでも原爆の平和式典と終戦記念日のスピーチぐらいは自分で用意した方がよかろう。自分で悩み苦しめば、原稿にも自然と心や魂が宿るはずである。だいたいそのロボットは性能が悪すぎる。
※ いつも思うことですが、コラムほど文才を感じる新聞記事はありません。
でも、みなさんでも真似できる?かもしれません。
便利な!天声人語風メーカー ver.2.2strong>
を使ってみましょう。
ここから http://taisa.tm.land.to/tensei.html
このフォーマットに、ためしに、次の文章を入力してみました。
送信を押すと、次の文章になりました。
【天声人語】 (朝日新聞)
「イスラム国」はイラクではスンニ派が迫害されていると主張している。しかしちょっと待って欲しい。イラクではスンニ派が迫害されていると主張するには早計に過ぎないか。
「イスラム国」の真摯な姿勢が、今ひとつ伝わってこない。
例えば米イラク空爆からはクルド民族の女性多数を拉致したりするなどの極めて残虐な集団だと主張するような声もある。
このような声に「イスラム国」は謙虚に耳を傾けるべきではないか▲
思い出してほしい、過去にも何度も「イスラム国」は米イラク空爆の叫びを無視している。
「イスラム国」は米イラク空爆のクルド民族の女性多数を拉致したりするなどの極めて残虐な集団だという主張を間違いであるかのような発言をして、批判を浴びた。
確かに米イラク空爆には米国主導のイラク戦争が現在混乱をもたらしたという問題もある。だが、心配のしすぎではないか▲
「イスラム国」の主張は一見一理あるように聞こえる。
しかし、だからといって本当に「イスラム国」はイラクではスンニ派が迫害されていると主張できるのであろうか?
それはいかがなものか。的はずれというほかない▲
事の本質はそうではではない。その前にすべきことがあるのではないか。
「イスラム国」は、未来を担う一員として責任があることを忘れてはならない。
「イスラム国」の主張には危険なにおいがする。各方面の声に耳を傾けてほしい。▲
「イスラム国」に疑問を抱くのは私達だけだろうか。
イラクではスンニ派が迫害されていると主張したことに対しては米イラク空爆の反発が予想される。クルド民族の女性多数を拉致したりするなどの極めて残虐な集団だという主張を支持する声も聞かれなくもない▲
「イスラム国」もそれは望んでいないはず。しかし「イスラム国」は他宗教・宗派の弾圧や、イスラム国家樹立宣言など、国際秩序の破壊である。
イラクではスンニ派が迫害されていると主張する事はあまりに乱暴だ。「イスラム国」は再考すべきだろう。
繰り返すが「イスラム国」は他宗教・宗派の弾圧や、イスラム国家樹立宣言など、国際秩序の破壊である▲
「イスラム国」のイラクではスンニ派が迫害されていると主張したことは波紋を広げそうだ。今こそ冷静な議論が求められる。
意味をなしませんが、何となく雰囲気が似ているのがおもしろい!
朝日新聞
・ 後に天才外科医となる若い男が、空き家を見つけて住もうとした。そこに突然、見知らぬ大工があらわれる。この家はその昔に自分が建てた、だから自分に改築させろ、という。男は任せた
▼腕のいい職人はほどなく白血病で倒れる。30年以上前の広島での被爆が原因だ。難しい病気に、駆け出しの医者は〈まるで風車にむかうドン・キホーテのよう〉に無力だった。大病院で治したら仕事の続きをすると誓って別れたきり、姿を見せない。医者はすっかり古びた家に手を加えず、ただ再会を待っている……
▼手塚治虫の代表作『ブラック・ジャック』から「やり残しの家」という一編である。去年出た作品集『漫画家たちの戦争 原爆といのち』に収録され、今回はじめて読んだ。戦争を生き延び、「生命の尊厳」を生涯のテーマとした手塚らしい佳品だ
▼『鉄腕アトム』のイメージから、科学技術への賛歌をうたい上げたと思われがちな人である。実際はその暴走の危険性を訴えたかったのだという。どんなに科学が進んでも、人間は「やはり愚かしい一介の生物にすぎない」と語っていた
▼暴走の極みとしての核兵器をなくしていく道は遠い。きのうの長崎の平和祈念式典では、戦後日本の不戦の誓いの「揺らぎ」が指摘された。被爆者代表は「平和憲法」をめぐる政治の現状に非を鳴らした
▼人間の愚かさを直視しつつ克服する努力を続けるほかない。ドン・キホーテは無力だったかもしれないが、岩をも通す一念を持っていた。
毎日新聞
・ 夏の夕暮れに飛ぶコウモリは、古来、「かわほり」と呼ばれていた。これがなまってコウモリに変化したというが、その語源には「川守り」「蚊食(かは)めり」「皮張り」など諸説があるようだ
▲俳句では夏の季語になり、コウモリ傘など、その姿は生活の場にも入り込んでいる。世界で1000種を超え、身近な存在だが、感染症の専門家からみると「要注意」の動物でもあるらしい
▲2008年、アフリカ東部ウガンダの国立公園から帰国したオランダ人女性が高熱を発し、肝不全や大量出血を起こし死亡した。血液から検出されたのは死亡率の高いマールブルグ病のウイルス。見物に訪れた公園内の洞窟(どうくつ)でオオコウモリから感染したらしい
▲「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や「中東呼吸器症候群(MERS)」など、もともとコウモリが病原体を持つと考えられる感染症は多い。今、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱もまた、有力容疑者はオオコウモリ。1976年に初確認されて以来、小流行を繰り返してきたが、今回はどうも様相が違う
▲人から人への感染が国境を越えて広がり、空路でも感染者が移動している。世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したことから見ても、封じ込めは容易ではなさそうだ
▲新興感染症が広がる背景には、地域の貧困、医療体制の弱さなどに加え、たんぱく源としてコウモリなど野生動物を食べる習慣があるとみられる。厳しい闘いだが、日本で開発された抗インフルエンザ薬がエボラウイルスに有効である可能性もでてきた。希望をつなぎたい。
日本経済新聞
・ 夏休みに親子で楽しむ人気のイベントに、工場見学がある。お菓子や飲み物から機械、自動車、鉄鋼まで。原材料や部品が製造ラインを流れ、だんだん形になっていく。真剣な表情で見入る子どもたちの後ろから、大人たちが「おー」と歓声を上げる光景も珍しくない。
▼今月初め、特別な工場見学に出かけた。契約社員だった男が冷凍食品に農薬を混入した事件で、7カ月間操業を停止していた旧アクリフーズの群馬工場である。この日はマルハニチロの直営工場として再スタートを切って5日目。ポケットのない作業服にマスクを着用し、ボディーチェックを受けた後、案内してもらった。
▼工場内の部屋を出入りするたび、ヘルメットに付いたICタグをセンサーがチェックする。以前には5台しかなかった防犯カメラは、間もなく172台にまで増やす計画だ。強まる監視への戸惑いもありそうだが、現場からは「ちゃんとやっているということを見てもらった方がいい」との前向きな感想が聞かれるという。
▼ピザの最終工程では、2人の女性が段ボール箱を組み立て、流れてくる商品を点検し、梱包していた。休むことなく、手早く、丁寧に。淡々と作業が進む。私たちの食生活は、こうした普段は目に見えないところで支えられている。安全への取り組みを実感する工場見学で一番心に残ったのは、地道な仕事の尊さであった。
産経新聞
・ 昭和歌謡でビッグヒットを飛ばし続けた阿久悠さんは、毎年立秋の頃になると2週間だけ作詞家を返上した。手にはスコアブックと色鉛筆。テレビ画面で球児の一投一打を追い、玉の汗を愛し、1日1編の詩を書いた。秀作群は『甲子園の詩(うた)』(幻戯書房)に詰まっている。
▼『最高試合』と題した1編は阿久作品の白眉だ。〈東南の海を駈(か)ける台風が/思わず走りをとめてのぞくほど/試合は熱く長く激しく〉。昭和54年、箕島高(和歌山)と星稜高(石川)による延長十八回の死闘は「三日目になってもなおさめない」余熱を作者に残した。
▼緩慢な足取りで進路を北に取る台風11号も、甲子園に寄り道する気と見える。おかげでとんだ水入り、球児の夏は開幕が2日も遠のいた。多くのファンは興をさましたであろう。阿久さんが存命なら猛威を振るう「強打者」相手に、1編こしらえたかもしれないが。
▼いまは無事の一過を願うとして気がかりもある。天候次第で、準決勝前の休養日が消える恐れが出てきた。体の出来上がっていない高校生、とりわけ投手の酷使は批判の的になる。高校球界は延長戦になった場合、塁上に走者を置いて攻撃を始める方式などを検討中という。
▼球児がそこまでヤワとは思わないが、延長は最大十五回になり、連戦連投を要する過密日程も消えた。折しも従業員に過重労働を課した牛丼チェーン店が、やり玉に挙がっている。「ブラック」の巻き添えはご免ということだろう。高校野球の景色も随分変わった。
▼『最高試合』の後書きにはこうある。「若いという評価が何よりも勝るということを、知らされたようで、ぼくらはくやしくもある」。夏雲の上ではしごを外され、阿久さんは苦笑いかもしれない。
中日新聞
・ 米国の大手通信社AP通信が「ロボット記者」を導入するという。コンピューターが入力データを解析し記事を書く
▼導入当初は、比較的単純な企業の決算原稿などに使われるそうだが、やがては小欄のようなコラムまで機械が書く時代が来るか。博覧強記の上に文句も愚痴もこぼさぬ機械記者に人間のコラムニストは太刀打ちできるか
▼たぶん、首相官邸は「ロボット記者」に改造を加え、「ロボットスピーチライター」をいち早く導入している。そう考えれば合点がいく。広島原爆の日の平和記念式典で安倍首相が行ったスピーチの冒頭部分が、昨年の原稿とほぼ同じ内容だったという
▼日本人ならば、人間ならば、犠牲者の無念さや痛みに対し、背筋がぴんとする日であろう。毎年同じ思いといえども、まともな人間はその原稿だけは手を抜かぬ。抜けないものだ。ほぼ同じ内容を使い回しした、スピーチライターは血も涙もない、心のないロボットに相違ない
▼それが証拠に批判も気にしていない。九日の長崎市での平和祈念式典でのスピーチも、およそ半分が昨年のものと酷似している
▼首相はさぞや、お忙しいのだろうが、それでも原爆の平和式典と終戦記念日のスピーチぐらいは自分で用意した方がよかろう。自分で悩み苦しめば、原稿にも自然と心や魂が宿るはずである。だいたいそのロボットは性能が悪すぎる。
※ いつも思うことですが、コラムほど文才を感じる新聞記事はありません。
でも、みなさんでも真似できる?かもしれません。
便利な!天声人語風メーカー ver.2.2strong>
を使ってみましょう。
ここから http://taisa.tm.land.to/tensei.html
このフォーマットに、ためしに、次の文章を入力してみました。
送信を押すと、次の文章になりました。
【天声人語】 (朝日新聞)
「イスラム国」はイラクではスンニ派が迫害されていると主張している。しかしちょっと待って欲しい。イラクではスンニ派が迫害されていると主張するには早計に過ぎないか。
「イスラム国」の真摯な姿勢が、今ひとつ伝わってこない。
例えば米イラク空爆からはクルド民族の女性多数を拉致したりするなどの極めて残虐な集団だと主張するような声もある。
このような声に「イスラム国」は謙虚に耳を傾けるべきではないか▲
思い出してほしい、過去にも何度も「イスラム国」は米イラク空爆の叫びを無視している。
「イスラム国」は米イラク空爆のクルド民族の女性多数を拉致したりするなどの極めて残虐な集団だという主張を間違いであるかのような発言をして、批判を浴びた。
確かに米イラク空爆には米国主導のイラク戦争が現在混乱をもたらしたという問題もある。だが、心配のしすぎではないか▲
「イスラム国」の主張は一見一理あるように聞こえる。
しかし、だからといって本当に「イスラム国」はイラクではスンニ派が迫害されていると主張できるのであろうか?
それはいかがなものか。的はずれというほかない▲
事の本質はそうではではない。その前にすべきことがあるのではないか。
「イスラム国」は、未来を担う一員として責任があることを忘れてはならない。
「イスラム国」の主張には危険なにおいがする。各方面の声に耳を傾けてほしい。▲
「イスラム国」に疑問を抱くのは私達だけだろうか。
イラクではスンニ派が迫害されていると主張したことに対しては米イラク空爆の反発が予想される。クルド民族の女性多数を拉致したりするなどの極めて残虐な集団だという主張を支持する声も聞かれなくもない▲
「イスラム国」もそれは望んでいないはず。しかし「イスラム国」は他宗教・宗派の弾圧や、イスラム国家樹立宣言など、国際秩序の破壊である。
イラクではスンニ派が迫害されていると主張する事はあまりに乱暴だ。「イスラム国」は再考すべきだろう。
繰り返すが「イスラム国」は他宗教・宗派の弾圧や、イスラム国家樹立宣言など、国際秩序の破壊である▲
「イスラム国」のイラクではスンニ派が迫害されていると主張したことは波紋を広げそうだ。今こそ冷静な議論が求められる。
意味をなしませんが、何となく雰囲気が似ているのがおもしろい!