休刊日明けは大きなテーマが並ぶことが多いのです。
・ 学術会議問題 首相は説明責任果たせ
・ 災害時の情報 避難につながる発信を
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・ 「北」の兵器誇示 苦境打開には核放棄が本筋だ
・ 科学の基礎研究 未来に向けて息の長い支援を
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・ 学術会議の「名簿見ず」 誰が6人を除外したのか
・ 核のごみ最終処分場 原発政策の見直しが前提
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・ デジタル通貨の国際競争に日銀も備えよ
・ 北は米大統領選を機に転換を
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・ 北の軍事パレード 日本への脅威を直視せよ
・ 住民投票の告示 大阪都構想の論点明確に
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・ ノーベル平和賞 連携して危機に対処を
・ 持続化給付金 「不正逃さぬ」徹底して
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※ タイムリーなテーマもありました。
読売です。
今年のノーベル賞の自然科学部門では、日本人の3年連続受賞はかなわなかった。基礎研究は成果が出るのに時間がかかる。長い目で支援することが大切である。
化学賞に決まったのは、ゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」を開発した米仏の女性研究者2人だ。生命の設計図であるDNAを自在に切り貼りできる画期的な技術で、本命視されていた。
2人は2012年に、この技術を開発した。受賞まで数十年かかることもあるノーベル賞では、異例のスピード受賞となった。医療や生命科学に与えた衝撃を考えれば、当然の評価だと言えよう。
源流は、30年以上前の日本人の研究にある。石野良純・九州大教授らが、大腸菌の遺伝子を解読する過程で、奇妙な繰り返し配列を発見した。後年、細菌の免疫機構に関係することがわかり、「クリスパー」と命名された。
応用研究は、狙った成果を達成し、実用化につなげるのが目的だ。これに対し、最初は何の役に立つのかわからない基礎研究は、時に大きく花開くことがある。石野氏らの発見は、意外な可能性を秘めた基礎研究の好例だろう。
国や企業、大学は目先の利益ばかり優先せず、長期的な視点で基礎研究を支えることが重要だ。
資源小国の日本の生きる道。これを支えるためには教育が大切です。