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書籍紹介『世界のしくみが見える世界史講義』茂木 誠

2015-09-29 05:40:39 | 歴史関連情報
 社会科教師にぜひ呼んで欲しい本がこれです。

 茂木 誠 先生の『世界のしくみが見える世界史講義』(ヒカルランド)

 難しいことをやさしく語っており、社会科教師である私も「そうだったんだ・・・」と目からウロコの連続でした。

 そのCM用 YouTube がここから・・・
 https://www.youtube.com/watch?v=RV5GuJwSrBc

 Amazonの紹介です。

世界史というと、年号やカタカナ人名を丸暗記させられ、苦痛のみが残り、高校を卒業してしまえば勉強する機会はもはやなく、そのまま年を重ねていってしまう人がほとんどであるというのが現実ではないでしょうか?
でも、一方で、日々刻々と世界で起こるニュースの背景には必ず歴史的な原因があり、世界史の教養がないとこの部分が全く理解できないまま終わってしまうというのも事実です。
日々の世界のニュースを理解したり、外国人とお付き合いしたりする際に最低限必要な教養をまとめたような本、「大人向けの世界史」それこそが本書です。

これぞ現代世界を動かす原理!
《中国・朝鮮の反日の深層》から《ユダヤ•キリスト•イスラム一神教》そして《デモクラシー•主権国家•資本主義•社会主義》まで———日本人が知って理解すべき《世界のしくみ全て》がスッキリわかります!
事実に基づかない歴史は、単なる妄想であり、歴史観の欠けた歴史は、事実の羅列でしかない。
歴史を明確にぶった切り、大人のための世界史の教養が身につく、本当の意味の“教科書に書けない歴史"!
これで、中国・朝鮮の深層文化からヨーロッパの創った現代のしくみ、人工国家アメリカの不思議さ加減が全て分かる。
実際に、イラクを騒がすイスラム国の問題、プーチンのロシア、常繰り返される中国・韓国の反日問題など、が良くわかり納得します。

(内容紹介)
中国・朝鮮
◎ 中華帝国で儒学が重んじられのは、まず共通語を作ろうということ。「漢文」がラテン語と同じ。それが結局、あの国の近代化を遅らせた。
◎ 血縁に重きをおく、血縁しか信用しないというカルチャーが中国にはある。そこから、封建制度という政治体制が生まれた。
◎ 明朝が朱子学を科挙の科目にしたのを朝鮮がそのまま真似する。朱子学の中華思想を丸飲みしたわけだ。
◎ 朝鮮史の特徴というのは、両班の「党争」と呼ばれる凄まじい派閥抗争。
◎ 韓国・朝鮮人の意識の根底には、いまだに「日本人は夷狄」だという考えがある。
◎ 日本人が日本人であることは、日本人にとって自明の理だが、中国人は学校で教わらないと、中国人意識は生まれない。

一神教
◎ ユダヤ教がわからないと、実はキリスト教もイスラム教もわからない。
◎ ユダヤ教独特の「選民思想」でいうところの「メシア」はユダヤ人の言葉(ヘブライ語)で、ギリシア語で言うと「キリスト」。
◎ イエスは、閉鎖的な民族宗教だったユダヤ教を、国境を超えた世界宗教にした。
◎ モーセが語ったアッラーの言葉は『旧約聖書』にまとめられ、イエスが語ったアッラーの言葉は『新約聖書』にまとめられた。ムハンマドが語ったアッラーの言葉をまとめたのが『コーラン』。

ヨーロッパ
◎ ヨーロッパは、いまの世界を動かしている四つの思想を生み出した。
一つは民主主義(デモクラシー)。二つ目が主権国家。三つ目が資本主義。四つ目が、そのカウンターとしての社会主義。
◎ 徴兵制(兵役)と民主主義とは、実は同時に生まれた一卵性双生児。

アメリカ合衆国
◎ アメリカ建国の目的は、自然権、人権の保障である。この理想を信ずるものは誰でもアメリカに来ていい。つまり、生まれ(ネイション)は問わない。こういう非常に特殊な、人工的な国家としてアメリカは生まれた。
◎ 独立宣言の中には、奴隷のことは一言も書いてないから、まるで存在しないかのごとく。しかも、先住民の幸福はいったいどこにあるのか。独立宣言はこの点にも一言も触れていない。


出版社からのコメント

茂木先生が予備校時代の先生だったら、受験で世界史を取りたくなっていたかもしれない。実は、先生の教える予備校に、かつて通ったことがある編集子も、一瞬そういう気分になりました。
実に、すっきりと現代の世界の謎を歴史に甦って解いてくれる、これこそ世界史の醍醐味ではないか! 我々は世界のニュースに関心を持っても、理解しているかと言えば、結構ダメな人たちです。昔から島国といわれて、それをよしとする風土もある。実際にイラクの内乱もどうなっているのか見当つかないし、ウクライナとロシアが揉める背景なんかも分からない。全く興味を持たないでも生活できちゃうが、それじゃつまらないでしょう。
あのベストセラー『経済は世界史から学べ! 』の茂木先生が、世界史を一刀両断にした本が面白くない訳がない。
日本人が最低限としての教養として持っておきたい本当の意味での“大人の世界史"が本書です。


超お薦めです。

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