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ポンペイの魅力-2-

2010-03-02 06:36:25 | 社会科こぼれ話
「発掘!ポンペイ展のふしぎ 子どもたちのための見学ガイド」-2-

2002年に名古屋でポンペイ展が開かれ、朝日新聞に依頼されて、7回にわたって紙上に連載した原稿を紹介しています。

次の原稿は、実際に使われたものかどうかは記憶にありません。
パソコン内に案として残っていました。

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織物の歴史は古く、古代エジプトでは麻、インドでは木綿、中国では絹により布が織られていました。
日本でも、縄文時代早期の土器に布の跡が見つかっています。

ローマ時代にも織物は広く行われ、特に毛織物は、ポンペイの主産業だったといわれています。

織機は縦型で、縦糸には重りがつけられ、布地は上から下に向けて織っていきました。
糸を紡ぎ、機を織る仕事は、当時の女性の重要な仕事で、幼少時から家庭でしつけられていました。
ポンペイでも、機を織る女性の姿が町中で見られたことでしょう。
機織りにまつわる伝説は世界各地に残っていますが、そのいずれも女性が主人公なのは偶然ではないでしょう。

ポンペイ展では、毛織物の仕上げ工場の模型のほか、たて置きの織機


や重り、紡錘車、はさみ


や縫い針


が展示されています。
特にはさみは、和ばさみと同じ形なのが興味深いですね。

織物は、生活の基本です。
織物から始まった産業革命は、人類の生活そのものを変えてしまいました。織物と人類の歴史を調べてみるのもおもしろいテーマですね。

さて、ここで問題です。

ポンペイの毛織物の仕上げ(縮絨=しゅくじゅう)工房では、水とソーダとあるものを混ぜた水槽に毛織物を浸して、足で踏み固めました。

このあるものとは何でしょうか?

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原稿は以上です。

自分で言うのも何ですが、織物の歴史を簡潔にまとめていると思います。
新聞記事は字数制限が厳しいために、よく練らないといけません。
字数制限は、文章を書く上でよいトレーニングになります。

問題の答は、尿(おしっこ) でした。


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