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グラフ資料の読み方

2010-07-19 05:55:09 | 社会科関連情報
新シリーズ第1弾!

教室には、いろいろな掲示物がある。
そこからは、指導する教師の思いが伝わってくる。

ある教室には、「テキストの読み取り方」として、「グラフ資料の読み方」が貼ってあった。



「テキスト」とは、言うまでもなく、PISAによる読解力調査による。

PISAは、読解力を次のように定義している。

自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力。

この「テキスト」には2種類ある。

「連続型テキスト」:文章で表されたもの(物語、解説、記録など)

「非連続型テキスト」:データを視覚的に表現したもの(図、地図、グラフなど)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku/siryo/05122201.htm 

この教室掲示は、「非連続型テキスト」としての「グラフ資料の読み方」なのである。
内容を見てみよう。

① 表題を読む
② 出典を見る
③ 何年の資料か、年度を見る
④ 縦軸と横軸の単位を見る
⑤ 縦軸と横軸のメモリの大きさを見る
⑥ 全体の変化を見る
⑦ 変化の大きい部分をとらえ、変化の理由を考える
⑧ 変化の理由を調べて確かめる
⑨ 今後の変化を予測する

これは、最も単純な折れ線グラフが単独で示されているものが対象だろう。
今後は、複数の資料を比較したり、関連を調べたりするように指導していく。

その基礎として、こうした資料の見方の指導は、学び方の大切な指導である。

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