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【社説】「いつも通り」の虚偽記載/韓国朝鮮日報

2014-05-08 05:27:10 | 日本を見つめる世界の目
韓国朝鮮日報が、【社説】「いつも通り」の虚偽記載という社説を載せました。

 ここから http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/06/2014050600780.html

 一部抜粋します。

先月16日に全羅南道珍島沖合で沈没事故を起こした旅客船「セウォル号」では事故の前日、仁川港を出港する前に乗務員らはいつもと同じように淡々と業務をこなしていたことがわかった。いつもと同じ、とは、要するに乗務員らは出港前に船の安全点検を一切行わず、すべてにおいて「問題なし」と記載された虚偽の報告書を作成し提出していたのだ。

 その内容の一例です。

事故の前日に提出されたセウォル号の安全点検報告書には、貨物657トン、コンテナ0個、自動車150台と記載されていた。ところが実際はコンテナが105個積まれており、これだけで1157トンにも達していた。自動車も180台が積まれていた。しかもコンテナはしっかりと固定されていなかったが、報告書には「船積み状態は良好」と記載されていた。貨物を決められた限度を超えて積載し、船が傾いた時に一方に片寄らないようしっかりと固定しなかったことも、セウォル号が沈没した一つの原因とみられている。救命設備も「良好」と記載されていたが、実際に船に積まれていた46隻の救命ボートのうち、沈没の時に使えたのはわずか1隻のみだった。

 構造的な問題点です。

運航管理者はその虚偽の報告書をそのまま受理した。これもおそらく慣行だったのだろう。セウォル号は上から下まで、また前から後ろまですべてが虚偽ばかりで、その虚偽もすべてが慣行という名の下で誰も疑問に感じないまま行われていたのだ。

今回の悲惨な事故をきっかけに他の船舶はもちろん、地下鉄、空港、ガス、原子力発電所など、国民の安全と直結したあらゆる施設において改めて安全点検を行うべきだろうが、その前に、これまで提出された安全点検の報告書や内部の慣行をまずはチェックする必要があるのではないか。

 これは韓国だけの問題ではありません。
 程度の差こそあれ、日本でも同じような状況があるかもしれません。
 当たり前のことをきちんとやる。
 それを尊ばれる社会にしなくてはいけません。

 

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