《 AならばBなのになぜCか 》
社会科の教材研究は、「AならばBなのになぜCか」のCをさがすこと。
例を示す。
「水田(A)は干からびてはいけない(B)」
これが「AならばB」である。
子どもの既成概念である。
ここで「ひび割れた田の写真(C)」を見せる
ここで新たな課題が生まれる。
「水田は干からびてはいけないのに、○○さんの田はなぜひび割れているのか」
「○○さんの水田。成功か失敗か?」
実は、夏の暑い盛りに田の水を抜いて、ひびが入るまで乾かすのが「中干し」である。
これにより酸素を補給し、根が活性化して収穫量が増える。
これも先人から伝わる米作農家の知恵である。
このような、子供の既習の概念をひっくり返す「C」をさがそう。
逆転現象が起き、社会認識が広がり、深まる。
このような「C」は例えば次のことからも見えてくる。
・ やせた土地でも甘みを増す甘藷
・ 寒さが厳しいほどおいしくなる冬野菜
・ 水をやらない方がおいしくなるスイカやイチゴ、トマト、メロン
日頃からこうした情報を収集しておこう。