朝鮮日報の記事を紹介します。
以前紹介した体罰論争が、今も続いています。
-------以下引用-------
「間接的な体罰」の基準をめぐり政府とソウル市で意見の食い違い
教育科学技術部(教科部)は来年3月の新学期から、生徒・児童に対する体罰をすべての学校で禁止すると発表した。ただし、身体接触を伴わない「間接的な体罰」は容認されるとのことだ。だが、その許容範囲をめぐり、政府とソウル市教育庁がそれぞれ異なる基準を示しており、現場の教師たちに混乱が広がっている。
教科部の委託を受けて体罰に代わる方法を研究してきた東国大のチョ・ビョク碩座教授(寄付金によって研究活動を行えるよう大学の指定を受けた教授)チームは29日、「学校文化先進化方案」を発表し、体罰をなくす代わりに、問題のある児童・生徒に対する出席停止処分や間接的な体罰を認めるよう提案した。
( 中 略 )
ソウル市教育庁の関係者はこの日、「われわれが改善案を整備している段階で、教科部が急に介入してきた」と不満を表明した。
教科部の案では▲教室の後ろに立たせる▲グラウンドを歩かせる・走らせる▲腕立て伏せ-などの間接的な体罰は容認されている。教科部の関係者は、「壁の方を向いて立たせる、ウサギ跳び、アヒル歩きといった伝統的な罰則も、許容範囲に含まれている」と話す。
だが、先月から体罰の全面禁止に踏み切ったソウル市教育庁の方針は、教科部とは異なる。郭魯(クァク・ノヒョン)ソウル市教育監はこのほど、本紙とのインタビューに対し、「継続して、あるいは繰り返し身体に苦痛を与えてはならない」と強調した。
ソウル市教育庁は教科部とは異なり、俗に言う「罰」も禁止範囲に含めている。同庁の基準では▲両手両足を広げたまま四つんばいで歩かせる▲スクワットをさせる▲強制的にグラウンドを走らせる▲両手を上げて立たせる▲ウサギ跳び-などが禁止されている。ただし、▲教室の後ろに立たせる▲壁の方を向いて立たせる▲考えるいす(教室の隅などに用意された反省用のいす)に座らせる-などの罰は認めている。
現場の教師たちは、「教科部の施行令改正案が適用されたとしても、混乱は免れない」との反応を示している。ソウル市加山中学校(衿川区)のイ・ハンベ教師は、「教科部と教育庁の方針が食い違えば、教師たちは問題が起きない指導方法に従うだろうが、実際には、教室の後ろに立たせる程度では効果がない。教師、児童・生徒、保護者の三者がいずれも理解できる罰則の基準を、具体的に決めてもらいたい」と語った。
兪碩在(ユ・ソクジェ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
-------引用終わり-------
ソウルでは、現場も含めて体罰論争が起きています。
日本もかつて通った道ですが、日本でも体罰が完全になくならないのは、認めていない教師や容認する保護者がいるからなのです。
韓国でも、なぜ体罰がいけないのかの部分をしっかりと論議してもらいたいものです。
以前紹介した体罰論争が、今も続いています。
-------以下引用-------
「間接的な体罰」の基準をめぐり政府とソウル市で意見の食い違い
教育科学技術部(教科部)は来年3月の新学期から、生徒・児童に対する体罰をすべての学校で禁止すると発表した。ただし、身体接触を伴わない「間接的な体罰」は容認されるとのことだ。だが、その許容範囲をめぐり、政府とソウル市教育庁がそれぞれ異なる基準を示しており、現場の教師たちに混乱が広がっている。
教科部の委託を受けて体罰に代わる方法を研究してきた東国大のチョ・ビョク碩座教授(寄付金によって研究活動を行えるよう大学の指定を受けた教授)チームは29日、「学校文化先進化方案」を発表し、体罰をなくす代わりに、問題のある児童・生徒に対する出席停止処分や間接的な体罰を認めるよう提案した。
( 中 略 )
ソウル市教育庁の関係者はこの日、「われわれが改善案を整備している段階で、教科部が急に介入してきた」と不満を表明した。
教科部の案では▲教室の後ろに立たせる▲グラウンドを歩かせる・走らせる▲腕立て伏せ-などの間接的な体罰は容認されている。教科部の関係者は、「壁の方を向いて立たせる、ウサギ跳び、アヒル歩きといった伝統的な罰則も、許容範囲に含まれている」と話す。
だが、先月から体罰の全面禁止に踏み切ったソウル市教育庁の方針は、教科部とは異なる。郭魯(クァク・ノヒョン)ソウル市教育監はこのほど、本紙とのインタビューに対し、「継続して、あるいは繰り返し身体に苦痛を与えてはならない」と強調した。
ソウル市教育庁は教科部とは異なり、俗に言う「罰」も禁止範囲に含めている。同庁の基準では▲両手両足を広げたまま四つんばいで歩かせる▲スクワットをさせる▲強制的にグラウンドを走らせる▲両手を上げて立たせる▲ウサギ跳び-などが禁止されている。ただし、▲教室の後ろに立たせる▲壁の方を向いて立たせる▲考えるいす(教室の隅などに用意された反省用のいす)に座らせる-などの罰は認めている。
現場の教師たちは、「教科部の施行令改正案が適用されたとしても、混乱は免れない」との反応を示している。ソウル市加山中学校(衿川区)のイ・ハンベ教師は、「教科部と教育庁の方針が食い違えば、教師たちは問題が起きない指導方法に従うだろうが、実際には、教室の後ろに立たせる程度では効果がない。教師、児童・生徒、保護者の三者がいずれも理解できる罰則の基準を、具体的に決めてもらいたい」と語った。
兪碩在(ユ・ソクジェ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
-------引用終わり-------
ソウルでは、現場も含めて体罰論争が起きています。
日本もかつて通った道ですが、日本でも体罰が完全になくならないのは、認めていない教師や容認する保護者がいるからなのです。
韓国でも、なぜ体罰がいけないのかの部分をしっかりと論議してもらいたいものです。