七夕です。
ギリシア問題、産業遺産に集中するでしょう。
今朝の社説を見てみましょう。
朝日新聞
・ ギリシャ問題―ドイツの責務は大きい
・ 沖縄と安保―押しつけでなく対話を
読売新聞
・ ギリシャ危機 国民投票は悲劇の幕開けか(2015年07月07日)
・ なでしこ準優勝 ブームから「文化」への契機に(2015年07月07日)
毎日新聞
・ ギリシャの「ノー」 独仏は指導力の発揮を
・ 世界遺産と日韓 今後にしこりを残すな
日本経済新聞
・ ギリシャはユーロ離脱への道を歩むのか
・ メコン諸国と細やかな連携を
産経新聞
・ 世界遺産登録 喜びに水さす歴史介入だ
・ ギリシャ国民投票 反緊縮で「勝利」得られぬ
中日新聞
・ 日韓・世界遺産 歴史の光と影を見よう
・ サッカーW杯 なでしこという和の力
※ 思ったより世界遺産は少なく、ギリシアに集中しました。
朝日です。
「欧州連合(EU)などが求める緊縮財政を強める改革案の賛否を問われた国民投票で、ギリシャ国民の多くが「反対」の意思を示した。
ギリシャのチプラス政権は国民世論の後押しを支えに、再びEU側に改革案の見直しを求め支援交渉を有利に進めようと考えている。だが、それは甘い考えだろう。ギリシャに年金削減や増税などの厳しい改革を求めるEU側の姿勢は基本的には変わらないと見られる。」
「ユーロ圏諸国(19カ国)にとってもギリシャが秩序なきデフォルトに陥り、離脱してしまうことのコストは高くつきすぎる。40兆円超の規模のギリシャ債務の多くはより返済が難しくなる。何より問題なのは世界の主要通貨であるユーロへの信認が損なわれてしまうことだ。」
「ギリシャ国民の多くはユーロ離脱まで望んでいない。」
「ユーロ分裂を避ける責任は、ギリシャだけでなく、ユーロ圏諸国、とりわけドイツにある。」
読売です。
「チプラス首相が、国民投票の結果について「民主主義の勝利」と位置付けたのは、あまりに見当違いと言わざるを得ない。
そもそも、複雑な外交交渉の決断を、国民投票に丸投げした手法に大きな問題がある。」
首相は、ギリシャという国を人質に、EUと交渉しようとしているのです。
EUとしては、基本的に受けて立つでしょう。懸念は次の点です。
「スペインやイタリアで反EU政党が勢力を強め、ユーロの信認を揺さぶる懸念がある。安全保障上の要衝にあるギリシャがロシアや中国と関係を強め、地政学的なリスクが高まることも心配だ。」
ロシアです。
ロシアは、ウクライナに加え、ギリシャもあわよくば仲間にと考えているかもしれません。
毎日です。
「金融市場が大混乱に陥っていないから、もうギリシャのユーロ離脱を認めても構わないのではないか。そんな声も広がってきたようだ。確かに、経済規模がユーロ圏全体の2%に満たないギリシャである。
しかし決定的な問題は、あり得ないはずだったユーロ離脱に先例を作ってしまうことだ。」
日経です。
「最大の問題は、同国のチプラス首相がそうした国民感情を利用し、EU側の要求を受け入れるかどうかの判断を国民に丸投げしたことだ。自らの失政についての責任を逃れるための手段に使ったといわれても仕方がなかろう。」
「まずはギリシャが誠意ある姿勢をみせるべきだ。国民投票の結果にかかわらず、身の丈に合わない歳出を減らし、硬直的な労働市場の改革などを進めない限り、経済・財政の再生はない。EU側もギリシャの改革の実行に合わせて財政再建の速度や債務の再編で柔軟な姿勢を見せる必要がある。」
産経です。
「EU側は、支援の前提である再建策が拒否された以上、容易に歩み寄れまい。債権国側の首脳から「ユーロ圏にはほかに18カ国の民主主義もある」と、ギリシャの身勝手さへの批判が出たのは当然だ。ギリシャに振り回されて譲歩すれば、財政基盤が弱い他の南欧諸国で「反緊縮」が広がりかねないとの懸念もあるはずだ。」
私は、最悪、ユーロ離脱・債務不履行 → 政権崩壊 → 新政権による緊縮財政策受け入れ → ユーロ復帰 と流れるのではないかと予測しています。
ギリシャ離脱の影響は、あまり大きくないと見ているからです。
ただし、ギリシャ国内は大混乱必至です。
ギリシア問題、産業遺産に集中するでしょう。
今朝の社説を見てみましょう。
朝日新聞
・ ギリシャ問題―ドイツの責務は大きい
・ 沖縄と安保―押しつけでなく対話を
読売新聞
・ ギリシャ危機 国民投票は悲劇の幕開けか(2015年07月07日)
・ なでしこ準優勝 ブームから「文化」への契機に(2015年07月07日)
毎日新聞
・ ギリシャの「ノー」 独仏は指導力の発揮を
・ 世界遺産と日韓 今後にしこりを残すな
日本経済新聞
・ ギリシャはユーロ離脱への道を歩むのか
・ メコン諸国と細やかな連携を
産経新聞
・ 世界遺産登録 喜びに水さす歴史介入だ
・ ギリシャ国民投票 反緊縮で「勝利」得られぬ
中日新聞
・ 日韓・世界遺産 歴史の光と影を見よう
・ サッカーW杯 なでしこという和の力
※ 思ったより世界遺産は少なく、ギリシアに集中しました。
朝日です。
「欧州連合(EU)などが求める緊縮財政を強める改革案の賛否を問われた国民投票で、ギリシャ国民の多くが「反対」の意思を示した。
ギリシャのチプラス政権は国民世論の後押しを支えに、再びEU側に改革案の見直しを求め支援交渉を有利に進めようと考えている。だが、それは甘い考えだろう。ギリシャに年金削減や増税などの厳しい改革を求めるEU側の姿勢は基本的には変わらないと見られる。」
「ユーロ圏諸国(19カ国)にとってもギリシャが秩序なきデフォルトに陥り、離脱してしまうことのコストは高くつきすぎる。40兆円超の規模のギリシャ債務の多くはより返済が難しくなる。何より問題なのは世界の主要通貨であるユーロへの信認が損なわれてしまうことだ。」
「ギリシャ国民の多くはユーロ離脱まで望んでいない。」
「ユーロ分裂を避ける責任は、ギリシャだけでなく、ユーロ圏諸国、とりわけドイツにある。」
読売です。
「チプラス首相が、国民投票の結果について「民主主義の勝利」と位置付けたのは、あまりに見当違いと言わざるを得ない。
そもそも、複雑な外交交渉の決断を、国民投票に丸投げした手法に大きな問題がある。」
首相は、ギリシャという国を人質に、EUと交渉しようとしているのです。
EUとしては、基本的に受けて立つでしょう。懸念は次の点です。
「スペインやイタリアで反EU政党が勢力を強め、ユーロの信認を揺さぶる懸念がある。安全保障上の要衝にあるギリシャがロシアや中国と関係を強め、地政学的なリスクが高まることも心配だ。」
ロシアです。
ロシアは、ウクライナに加え、ギリシャもあわよくば仲間にと考えているかもしれません。
毎日です。
「金融市場が大混乱に陥っていないから、もうギリシャのユーロ離脱を認めても構わないのではないか。そんな声も広がってきたようだ。確かに、経済規模がユーロ圏全体の2%に満たないギリシャである。
しかし決定的な問題は、あり得ないはずだったユーロ離脱に先例を作ってしまうことだ。」
日経です。
「最大の問題は、同国のチプラス首相がそうした国民感情を利用し、EU側の要求を受け入れるかどうかの判断を国民に丸投げしたことだ。自らの失政についての責任を逃れるための手段に使ったといわれても仕方がなかろう。」
「まずはギリシャが誠意ある姿勢をみせるべきだ。国民投票の結果にかかわらず、身の丈に合わない歳出を減らし、硬直的な労働市場の改革などを進めない限り、経済・財政の再生はない。EU側もギリシャの改革の実行に合わせて財政再建の速度や債務の再編で柔軟な姿勢を見せる必要がある。」
産経です。
「EU側は、支援の前提である再建策が拒否された以上、容易に歩み寄れまい。債権国側の首脳から「ユーロ圏にはほかに18カ国の民主主義もある」と、ギリシャの身勝手さへの批判が出たのは当然だ。ギリシャに振り回されて譲歩すれば、財政基盤が弱い他の南欧諸国で「反緊縮」が広がりかねないとの懸念もあるはずだ。」
私は、最悪、ユーロ離脱・債務不履行 → 政権崩壊 → 新政権による緊縮財政策受け入れ → ユーロ復帰 と流れるのではないかと予測しています。
ギリシャ離脱の影響は、あまり大きくないと見ているからです。
ただし、ギリシャ国内は大混乱必至です。