にをいがけからはじめよう

おみちに引き寄せられて25年。
落ちこぼれようぼくだけど精いっぱいのにちにち。

”宝の山”のふもと

2024年04月20日 07時59分39秒 | 教祖140年祭に向かう三年千日2年目
右へ行くべきか左を目指すべきか、、、
昨日は”宝の山”登山に行かせていただこうと
かなり迷ってしまって、結局は山のふもとに広がる
裾野を歩かせていただくことに決めた。

迷いとか悩みながらの時間でしたので、
それが自分で感じていた以上に苦しかったようで、
ある出会いで涙することになった。
強風だったため、温かいはずの心の汗が乾く前に
冷たいものになってました。


私たちって、人様に声かけをして聞いていく仕事だから、
こちら側が相手から何か聞かれるなんてことは
滅多に無いこと。まして、相手側から始まるなんて。


(回想シーンになる)
空き缶収集の場所にご夫婦で作業をしていたようで、
空き缶同士がぶつかり合うにぎやかな音がしたので、
玄関先の人様とお話をしている中でもつい、
音のするほうを見てしまった。

近づいていくとチャリをあやつる長身の奥さんが
なんとなくこちらをみて笑っているように見えた。
口元には歯が4本くらい見える笑顔だった。
お互い目があって私はじっとしていたら、
『あなた、どちらの方?』と聞いてくれた。
このへんでは見かけない顔だとでも思ったのかな。

「鶴ヶ島です」
『今日はどうしてこっちへ来たの?』
「布教です。天理教の布教で戸別訪問とかしてます。」
『そう。でも私は宗教とかだめだわ』

風が強かったーーーーー。
「自転車大丈夫ですか?風が強いから自転車も危ないですよ」
『そうね』「乗られるんですか?」
『乗れないのよー』空き缶を運ぶ手段にしたらしい。

「身体の調子で悪いところはないですか?」
おさづけをさせて頂けないかと聞く。
『なに?』
「おさづけです・・・」説明も無しに・・・唐突に。

『お父さんに怒られちゃう』と、おさづけってなにかなという
(多分)疑問を残しながらもご主人のあとへ続いていった奥さん。
家が近いようだった。

そんなことがあって、
さっきの続きで目の前の家のインターホンを鳴らした。
待っている間、、、、そういえば、さっきはあのお母さん、
私のこと聞いてくれた!
どこから来て何の用があってきたのかと聞いてくれた!!

そのことがめちゃくちゃ嬉しくって、ぐっと来た。
ぐっと来て、こみ上げてくる感情を抑えつつも
抑えきれずにじっと立ち尽くしてた。
この日も風がつよく、髪の毛も吹かれまくっていたけど
心から出てくる汗を止めることができずにいた。

この気持ちを忘れちゃいけないと思って、
持ち歩いているにをいがけノートに記録した。
誰か後ろを通る人がいたようだけど、
どうでも良かった。

こういうときにおやさまを感じさせていただく。
おやさま、ありがとうございました。


※タイトルの”宝の山”とは、山の斜面を利用してできた住宅地のことで、
坂の上り口に立ったとき、この中にどんだけの出会いがあるのだろう、
おさづけを受けてくださる方は、どんだけいるのだろう、
話のタネがどれだけできるんだろうかと、
楽しみでわくわくした気持ちで勝手に”宝の山”とつけました