誰も見られたくない。
たとえ、家族でも。
胸が焦がれて、絞り出した涙が愛おしい。
この日常が壊れても、取り戻したい。
あの日。あの夏を。
親との確執と、ライバルとの駆け引き。
十代の幻が。溢れてくるよ。
それは、ガラスのメモリーかもしれない。
もろくて、切なくて。
でも、そんなにオレはヤワじゃないよ。
生きるぜ。
生きるんだぜ。
お前も。
おれも。
分かるかい?
君でなく、
他人ではなく。
オレは、どこまでいけるの?
君は、1000%。完璧だと思う。
バブルの時代の、申し子みたいな。
まるで、鬼っ子。
カルロストシキのような。その時代のアイコン。
でも、出会いはある。
神の計らい?分からない。
運命の何か?分からない。
でも、君は1000%。
今だけが、自分を信頼できる。
たとえ、他人に笑われても。
今が、大切なんだ。
朝に、天気予報を見ても意味ないし。
ラジオを聴いても、浮かない顔して。
夏は、別れの予感が心地いいと。
そして、君も僕も明日はふつうに仕事だね。
変わらずにいよう。
もっと変わろう。
夏は、もうすぐ過ぎるよ。
僕の宿題は、しっかり気持ちを固めていくこと。
でも、間に合わないかもしれないね。
それは、得意だよ。
すっぽかしは。
でも、決めているよ。
親にも教師にもやらされることは絶対にやらないよ。
自分で決めたことはするよ。
好きか嫌いかは、自分で決めたい。
赤レンガに焼かれて、考えることもあるんだよ。
笑っていいよ。
おかしいもんね。