磯の匂いのしない海に、
夜景を照らして、自分の涙が反射して。
馬車道も、球場も、中華も、手が届かない。
そこにいるのに、全てがよそ者。
一夜限りの、夜店と夜祭り。
憧れと、自分の才能の無さと。
パスモで酒買って。
誤魔化して。
楽しいふりをして。
一人部屋で、後悔して。
泣いたことも、嘘をついて。
早く忘れて、仕事であやふやに。
昼飯ごろには、本調子にもどって。
そんなことも忘れて。無かったことにして。
夜中に、下痢をして寝れなくて。
ありのままを見せつけられて。
とても悲しくて。一言も声が聴けなくて。
自分の泣き声も、聞くに堪えず。
震えて夜をやり過ごし。
それでも朝は来る。
朝焼けが残酷で。
鍵をなくして。
どうでもよくなる人生を築き上げて。
崩れていく。