6/17のNHK,ETV特集「核燃料サイクルの”迷走”の軌跡」と言う番組を見ました。
これまで2兆円を、毎年800億円を費やして推進して来た「高速増殖炉計画」を今後どうするか?という原発技術者たちの議論を紹介していました。
★ 私は二十年数年前だったか、テレビのニュースで見た「もんじゅ」の映像で、液体金属ナトリウムの入った大きなタンクを搬入するのを初めて目にしたときは驚きました。
「液体金属ナトリウムだって!、水や蒸気と反応して激しく燃焼する・・・こんな危険なものを・・・もともと危険な原子炉の冷却水に使うのか?」・・・と。
それからすぐ解説を見ましたが、まったく納得できませんでした。
「こんなもの、成功するわけないじゃないか・・・ばっかじゃなかろうか・・・」と思いました。
そして米欧各国が「難しい」として開発を断念したのは「当然だ」と思いました。
液体金属ナトリウムというのは通常単体では存在できない極めて不安定な物質で、空気中の酸素とも反応して酸化してしまう・・・水と接触しただけで激しく反応して炎を上げて炎上する・・・とてつもなく危険な物質です。
もともと危険な原発に・・・冷却液として、不透明で扱いにくい上、危険きわまる液体金属ナトリウムを大量に使用する・・・などというのは正気の沙汰とは思えません。
▼ 当初から危険が予測された「高速増殖炉」の研究をすでに40年、そして2兆円近くを掛けて来たが実験炉「もんじゅ」はトラブルのオンパレード。
これは「技術が未熟な段階だから」だけではない、本質的欠点のなせるわざなのです。
★ 2010年8月26日、炉内中継装置(直径46cm、長さ12m、重さ3.3トン)がつり上げ作業中に落下する事故が起きました。
事故後の対処に追われたあげく、2011年2月21日、装置を現場で担当する燃料環境課長が敦賀市の山中で自殺しました。
< 「もんじゅ」は福井県にあるが、地震プレートの真上にあることが建設後にわかった。
高速増殖炉の構造上配管が複雑でクネクネしててペラペラ、地震に構造的に弱い。
耐震性をどれだけ強化してあっても、地震の激しい揺れ自体は防げない。
。
冷却系が液化ナトリウムで、水や空気に触れると大爆発を起こす。
福島でやっているほぼ全ての冷却方法が今のままでは通じない、逆に爆発的火災になる。
だから大地震が起きたらとんでもなくやばい > と言う見方をしている人もいます。
▼ 「高速増殖炉」は机上の理論では可能でも、トラブル防止や安全確保がどこまでも難しい・・・
それを何とか実用化できると思うのは技術官僚らの驕りと野心と「原発村」からの「期待+後押し」のためでしょう。
もともと無理な技術なので、失敗続きというのは私にも当然予想された結果です。
「もんじゅ」は維持費だけでも年間200億円ぐらい掛かります。
液体金属ナトリウムは98以下になると固まってしまい、主要な装置を壊してしまうのでニクロム線を使って加熱し続けなければならないそうです。
節電が求められている時に、電力を浪費してしまう発電用原子炉・・・・なんとも皮肉なバカバカしい話です。
▼また使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場を造るためには19兆円も掛かると言います。
地震・津波大国の日本で危険すぎることは明らかです。
こんな「高速増殖炉」の「開発計画そのもの」を完全に中止しなければなりません。
▼今後さらに40年も掛け何兆円掛けて研究開発したら2050年ごろに実用化できるかも・・・と言っていますが、たとえ可能になっても、地震津波大国の日本で、そんなものを受け入れる県も住民もいるはずがありません。
また、安全確保等々のための建設コストや維持コストが非常に高くなって、これからコストダウン可能な他の発電とその時点で比較して、コスト競争力もまるでないでしょう。
●すでに、最新ガス発電+給湯システムによって高効率・低コストで発電可能になっています。
また、10年以内に、メタンハイドレートからメタンガスだけを取り出して国産の燃料を手に入れるでしょう。
洋上ハイブリッド発電(新タイプのレンズ風車+太陽電池+海洋発電+波力発電・・・)などが実用化されているでしょう。、
新材料での低コストの太陽電池も蓄電池もできているでしょう。
深い所の地熱を利用した燃料費の掛からない安定した発電なども出来ているでしょう。
節電タイプの機器が普及し、電力使用量も頭打ちになっているでしょう。
▼高速増殖炉ではみすみす何兆円もドブに捨てることになるのは灯を見るより明らかな事です。
そこに投入した技術者たちの人材もそれこそムダに浪費されることになるのです。
▼ 「高速増殖炉」を核燃料サイクルを回せる「夢の原子炉」として2050年までに実用化する目標を立てた国の方針が事実上立ち消えになることを恐れ、「一度止めてしまうと、技術的経験の蓄積や人材の育成が断ち切られ、後から再び立て直すのは困難である」と主張する人たちがいます。
これまで推進して来た原子力研究機構、経産省、文科省、読売新聞社等々の一部の人たちです。
しかし、これはとんでもない話しです。
「これまで掛けた巨額な経費をムダに捨てたくない」とか「せっかく培った技術を失いたくない」などと言って、高速増殖炉の研究開発を続けることは・・・・・諫早湾干拓事業を「ここまで進めた以上は中断したくない」と未練がましくやり続けてしまい、さらなる大損害と住民同志の深刻な対立を生み出したパーターンとよく似ています。
★★★ 否、「人間の愚かさ」としてはそれ以上であり、最悪のレベルです。
「高速増殖炉」は「夢」は夢でも★「悪夢」★の原子炉です。
すぐに「もんじゅ」を廃炉にし、「高速増殖炉」の「開発計画そのもの」を完全に中止しなければなりません!!
これまで2兆円を、毎年800億円を費やして推進して来た「高速増殖炉計画」を今後どうするか?という原発技術者たちの議論を紹介していました。
★ 私は二十年数年前だったか、テレビのニュースで見た「もんじゅ」の映像で、液体金属ナトリウムの入った大きなタンクを搬入するのを初めて目にしたときは驚きました。
「液体金属ナトリウムだって!、水や蒸気と反応して激しく燃焼する・・・こんな危険なものを・・・もともと危険な原子炉の冷却水に使うのか?」・・・と。
それからすぐ解説を見ましたが、まったく納得できませんでした。
「こんなもの、成功するわけないじゃないか・・・ばっかじゃなかろうか・・・」と思いました。
そして米欧各国が「難しい」として開発を断念したのは「当然だ」と思いました。
液体金属ナトリウムというのは通常単体では存在できない極めて不安定な物質で、空気中の酸素とも反応して酸化してしまう・・・水と接触しただけで激しく反応して炎を上げて炎上する・・・とてつもなく危険な物質です。
もともと危険な原発に・・・冷却液として、不透明で扱いにくい上、危険きわまる液体金属ナトリウムを大量に使用する・・・などというのは正気の沙汰とは思えません。
▼ 当初から危険が予測された「高速増殖炉」の研究をすでに40年、そして2兆円近くを掛けて来たが実験炉「もんじゅ」はトラブルのオンパレード。
これは「技術が未熟な段階だから」だけではない、本質的欠点のなせるわざなのです。
★ 2010年8月26日、炉内中継装置(直径46cm、長さ12m、重さ3.3トン)がつり上げ作業中に落下する事故が起きました。
事故後の対処に追われたあげく、2011年2月21日、装置を現場で担当する燃料環境課長が敦賀市の山中で自殺しました。
< 「もんじゅ」は福井県にあるが、地震プレートの真上にあることが建設後にわかった。
高速増殖炉の構造上配管が複雑でクネクネしててペラペラ、地震に構造的に弱い。
耐震性をどれだけ強化してあっても、地震の激しい揺れ自体は防げない。
。
冷却系が液化ナトリウムで、水や空気に触れると大爆発を起こす。
福島でやっているほぼ全ての冷却方法が今のままでは通じない、逆に爆発的火災になる。
だから大地震が起きたらとんでもなくやばい > と言う見方をしている人もいます。
▼ 「高速増殖炉」は机上の理論では可能でも、トラブル防止や安全確保がどこまでも難しい・・・
それを何とか実用化できると思うのは技術官僚らの驕りと野心と「原発村」からの「期待+後押し」のためでしょう。
もともと無理な技術なので、失敗続きというのは私にも当然予想された結果です。
「もんじゅ」は維持費だけでも年間200億円ぐらい掛かります。
液体金属ナトリウムは98以下になると固まってしまい、主要な装置を壊してしまうのでニクロム線を使って加熱し続けなければならないそうです。
節電が求められている時に、電力を浪費してしまう発電用原子炉・・・・なんとも皮肉なバカバカしい話です。
▼また使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場を造るためには19兆円も掛かると言います。
地震・津波大国の日本で危険すぎることは明らかです。
こんな「高速増殖炉」の「開発計画そのもの」を完全に中止しなければなりません。
▼今後さらに40年も掛け何兆円掛けて研究開発したら2050年ごろに実用化できるかも・・・と言っていますが、たとえ可能になっても、地震津波大国の日本で、そんなものを受け入れる県も住民もいるはずがありません。
また、安全確保等々のための建設コストや維持コストが非常に高くなって、これからコストダウン可能な他の発電とその時点で比較して、コスト競争力もまるでないでしょう。
●すでに、最新ガス発電+給湯システムによって高効率・低コストで発電可能になっています。
また、10年以内に、メタンハイドレートからメタンガスだけを取り出して国産の燃料を手に入れるでしょう。
洋上ハイブリッド発電(新タイプのレンズ風車+太陽電池+海洋発電+波力発電・・・)などが実用化されているでしょう。、
新材料での低コストの太陽電池も蓄電池もできているでしょう。
深い所の地熱を利用した燃料費の掛からない安定した発電なども出来ているでしょう。
節電タイプの機器が普及し、電力使用量も頭打ちになっているでしょう。
▼高速増殖炉ではみすみす何兆円もドブに捨てることになるのは灯を見るより明らかな事です。
そこに投入した技術者たちの人材もそれこそムダに浪費されることになるのです。
▼ 「高速増殖炉」を核燃料サイクルを回せる「夢の原子炉」として2050年までに実用化する目標を立てた国の方針が事実上立ち消えになることを恐れ、「一度止めてしまうと、技術的経験の蓄積や人材の育成が断ち切られ、後から再び立て直すのは困難である」と主張する人たちがいます。
これまで推進して来た原子力研究機構、経産省、文科省、読売新聞社等々の一部の人たちです。
しかし、これはとんでもない話しです。
「これまで掛けた巨額な経費をムダに捨てたくない」とか「せっかく培った技術を失いたくない」などと言って、高速増殖炉の研究開発を続けることは・・・・・諫早湾干拓事業を「ここまで進めた以上は中断したくない」と未練がましくやり続けてしまい、さらなる大損害と住民同志の深刻な対立を生み出したパーターンとよく似ています。
★★★ 否、「人間の愚かさ」としてはそれ以上であり、最悪のレベルです。
「高速増殖炉」は「夢」は夢でも★「悪夢」★の原子炉です。
すぐに「もんじゅ」を廃炉にし、「高速増殖炉」の「開発計画そのもの」を完全に中止しなければなりません!!