被災自治体、震災メモリアル計画進まず 財源の確保困難(河北新報) - goo ニュース
東日本大震災で甚大な津波被害に遭った東北の沿岸自治体が計画する「メモリアル事業」構想が、一部を除いて具体化していない。自治体は事業を通じて、犠牲者の追悼や災害の伝承、防災意識の啓発を目的に掲げている。公園や記念館の建設を目指すケースがほとんどで、多くの自治体で財源確保の見通しが立っていないのが実情だ。
河北新報社が青森、岩手、宮城、福島4県の沿岸自治体に取材したところ、少なくとも26市町村が、何らかのメモリアル事業を復興計画に盛り込んでいる。
過半数を占める19市町村が、モニュメントや震災遺構を備えるメモリアル公園の建設を打ち出した。ほかには「震災資料の展示施設」(青森県三沢市)、「被災鎮魂記念館」(福島県相馬市)、「災害研究施設」(福島県浪江町)などを掲げている。
実現に向けて動き始めた自治体は少数にとどまる。具体的な建造物の整備に入ったのは宮城県岩沼市だけで、メモリアル公園でもある人工丘「千年希望の丘」の第1号を完成させた。岩手県釜石市や仙台市のように検討委員会を設けた自治体もあるが、大半は「今は住宅再建が最優先」(岩手県山田町)などとして、具体的な作業は進んでいない。
公園や施設の整備には多額の予算が必要で、自治体にとっては財源確保が課題だ。防災緑地や防災公園として復興交付金の活用を模索する自治体がほとんどだ。
岩手県普代村は、高台に避難場所を兼ねた「多機能公園」の整備を目指していたが、土地取得に経費が掛かりすぎるため構想を断念した。
東日本大震災を風化させない為にも、
震災メモリアルは必要でしょう。
でも、今やるべきことなのか疑問です。
もっと力を入れるべき事はまだまだたくさんあるのではないでしょうか?
メモリアルは日々の生活が落ち着いてから
最後の最後に手を付ける事ではないのでしょうか。