【池上彰のニュースそうだったのか】社会保障、戸籍
池上彰さんの番組って大体が少し考えに偏りがあります。
ですから、あまり観たくないんです。
でも他に興味がある番組がなければ、ついつい観てしまいます。
先日の「池上彰のニュース そうだったのか」もそうです。
テレビ朝日の主義主張がところどころに散りばめられています。
そして元NHKアナウンサーで朝日新聞社に重宝されている池上氏も。
彼はやんわりと視聴者に悟られないような高度のテクニックを駆使しています。
知らず知らずに洗脳されている可能性も。
何を言いたいのか分からないものもありますが、基本政権を批判していると感じるのは
私の心がひねくれているのかもわかりません。
でも突っ込みを入れながら観た方も多いのではないでしょうか。
オランダとフィンランドでは全国民に多額の給付金があるという話。
働かなくても生活できる金額。
高齢になって会社勤めをリタイヤした方には理想的です。
明日の生活の心配がないから欲しい物を我慢しないから消費も伸びる。
理想的です。
そんな生活良いですよね。
日本もそんな国になればいい、と思う方も多いのではないでしょうか。
でも、急激な変化は絶対どこかにシワ寄せが来ます。
なんでも・・・・。
社会保障が整っている国って無茶苦茶消費税が高い。
社会保障の財源の多くは消費税だから。
番組で取り上げていた給付金制度(ベーシックインカム)は実験的に
オランダとフィンランドが導入を。
その財源は消費税だと思いますが、
オランダは消費税21%(ただし生鮮食品は6%)、法人税25%、最大所得税52%。
フィンランドは消費税が14%、法人税が20%、
最大所得税が61.96%(最小所得税7.71%)給与税は平均で20.64%、
売上税は24%(10%の宿泊税を含む)だそうです。
因みに日本は消費税は8%、法人税は38.01%、
最大所得税50%(最小所得税15%)、給与税は25.63%です。
※給与税って・・・・?
いずれにしても、現役で働ける人にはこのような給付金は不要です。
労働意欲が削がれるような仕組みは反対です。
暇があり、お金が有れば楽な方に流れます。
結果、アルコール、薬物、ギャンブル等の依存症が増える可能性も。
昼間から働けるのに公園などでゴロゴロしている若者、中年の姿を想像してしまいます。
税金が安く、社会保障も十分という夢のような社会は普通有り得ません。
余程資源が豊かな国以外では国の財源が破綻するでしょう。
普通の国なら、消費税率が高くならないと無理です。
10%に引き上げるだけでも反対する国がベーシックインカムを紹介する事自体おかしいです。
次に戸籍制度が取り上げられていました。
まさかの二重国籍問題かと思ったら、やっぱり違いましたね。
蓮舫の二重国籍問題について池上さんの意見を聞きたかったんですが。
国会でも自民党の憲法草案に「家族を大事にする」との内容に蓮舫が批判していました。
戦前の家制度を絡めて、自民党憲法草案を暗に批判していたと思うのは勘繰りすぎでしょうか。
家族より社会。
子供は家庭で育てるより、社会で育てよう。とでも言いたいのでしょうか。
それとも戸籍は古い考えだから、廃止しようとでも?
欧米並みに廃止しようと言いたかったのでしょうか。
色んな事を考えさせられ、池上彰には騙されないぞ、と思った番組でした。