非公開の特定失踪者について(R7.3.15)
令和7年3月15日土曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1786号。
調査会リストの約470人のうち 約200人が非公開です。
その中には様々なケースがあり、ご家族の苦悩も込められています。
そして調査会のリストにも警察のリストにもない拉致被害者もいることに私たちは忘れてはならないと思います。
特定失踪者は約470人で、公表されている方は次の人達です。⇩
拉致の可能性を排除できない事案に係る方々|警察庁Webサイト
北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者871人
家族等の同意を得て掲載されている方々は450人
警察庁のリストと特定失踪者のリストは重複していたり、そのどちらにも入っていない方のいる可能性も。
また調査会のリストでは一番古い方で1948年失踪ですから、
その頃の失踪者の本人もそしてご家族も亡くなっている場合もあるでしょう。
そう考えると、この問題は80年近く前まで遡り、闇が深い問題です。
また何百人もの日本人が北朝鮮に拉致されている現実、
金正日が拉致を認めた2002年からも既に23年近く経ち、
5人の拉致被害者帰国以降、誰も取り戻せないでいる日本政府です。
今から思えば、5人の拉致被害者が日本に留まる事や、
その後、5人の被害者の家族の帰国も許された事は奇跡と言ってもいいぐらいです。
それだけ日本やアメリカから北朝鮮に対して相当な圧力がかかっていたのかと思います。
そして5人の被害者の帰国から誰も取り戻せないのは異常と言えば異常です。
なんとしても他の拉致被害者を取り戻すには原点に戻る事、
つまり蓮池さん達5人がなぜ帰国出来たのか、なぜ帰国を金正日が許したのか、
その事情を考察する為にも当時の資料を今一度検証する必要がありそうです。
そんな中、救う会の副会長であり日本保守党議員の島田洋一氏が当時の記録が欠落している事を問題視しています。
「現在進行形の日朝交渉の闇」小泉訪朝直前の記録欠落に保守党島田氏、田中均氏「聴取を」 - 産経ニュース
当時、北朝鮮とどのような交渉をしたのかを検証すれば、今後の交渉の参考になるでしょうし、
交渉役だった田中均氏が何らかの事を知っている筈です。
もう一度当時の事を検証すれば何らかのヒントがあるかもわかりません。
政権の最重要課題と歴代総理が述べていますが、遅々として進まない拉致被害者救出です。
「最重要課題」と言うならば、それだけ真剣に取り組んでもらいたいです。
横田めぐみさんのご家族の訴え、そして名乗り出ていない拉致被害者のご家族の思い、
それぞれ家族の安否を知りたい、そして取り戻したい気持ちを総理はもっと理解すべきです。
そして自分の家族だと思い、もっと真剣に取り組むためにもあらゆる可能性を考え、
更には北朝鮮との強いつながりのある朝鮮総連にも切り込んでもらいたいです。