中国南部・湖南省で2019年に中国当局に拘束された日本人男性に対し、現地の裁判所が懲役12年の実刑判決を言い渡していたことが明らかになりました。
男性は50代で、2019年7月、湖南省長沙市で中国当局に拘束され、その後、起訴されました。
日本政府関係者によりますと今月8日、長沙市の裁判所はこの男性に対しスパイ行為をしたとして懲役12年の判決を言い渡したということです。ただ、具体的にどの行為がスパイ行為にあたるかは一切明らかにされていません。
中国では2014年に「反スパイ法」が施行されて以降、日本人の拘束も相次いでいて少なくとも10人が有罪判決を受けています。
中国で日本人が逮捕され何年も拘束されたと言う話は時々聞きます。
また覚せい剤に関わる罪の場合、死刑を執行された人もいます。
中国「秘密裏の死刑」の実態 日本人7人目執行…手紙でSOS、無罪主張かなわず(1/4ページ) - 産経ニュース (sankei.com)
それが分かっていて覚せい剤の密輸をしたのかと思ってしまいますが、
それだけ巨額の取引に目が眩んだという事なのでしょう。
ところがスパイ容疑で拘束される日本人については同情しますし、
中国は危険な国だと思わずにはいられません。
最近ではNHKで放送された鈴木英司さんの話を聞くと、愕然とします。
しかし、これが中国なのですね。
人権もなく、真面な裁判も受けられず、どんなスパイをしたのかも知らされず何年も拘束されるのです。
それも劣悪な環境で拘束され続けるのですから、精神的にもかなりの打撃です。
鈴木さんは日中友好の為の活動をされていた方ですが、それでもスパイ容疑を掛けられたのです。
いいえ、中国の事を知り過ぎたから逮捕されたのかもわかりません。
見せしめなのかもわかりません。
では外務省はこの様な逮捕に対してどんな対応したのかというと、
鈴木さん曰く、何もしてくれなかったと。
「同じような人を生みたくない」 中国で懲役の鈴木氏 外務省に苦言 https://t.co/yW5p7WUKyi
— 産経ニュース (@Sankei_news) February 17, 2023
スパイ容疑で中国当局に約6年間拘束され、昨年10月に帰国した日中青年交流協会の元理事長、鈴木英司氏が講演。「私と同じような人を生みたくない。中国の人権状況を何としても変えてほしい」と訴えた。
※鈴木さんの略歴⇩
【独自解説】中国でスパイ疑惑かけられ逮捕された日本人 突然の拘束、過酷な取り調べ、懲役6年の実刑…「知らなかった」が通用しない国での壮絶生活 (読売テレビ) - Yahoo!ニュース
記事にある様に中国で2014年の「反スパイ法」の施行後に日本人の逮捕者が増えているようで、
鈴木さんの場合は懲役6年で昨年出所され、帰国していますが、
上記の湖南省長沙市で拘束された方は懲役12年の判決が出ています。
言葉の壁もありますし、真面な裁判を受けられたのか疑問です。
不当逮捕なのか、スパイを疑われる行為をしたのか。。。
それさえわからず、異国で12年も拘束され続ける日本人がいるのです。
こんな時こそ、大使館が動き、外務省が動くべきではありませんか。
では日本国内ではどうなのでしょう。
スパイ天国と言われて久しい日本です。
それでもスパイ防止法もない日本ですから中国人スパイが暗躍していると想像できます。
スパイにより機密情報が盗まれ、中国に流れている可能性もあるのです。
こんな時に日本にスパイ防止法があれば、機密情報が流れる事もありませんし、
中国人スパイと拘束されている日本人と交換もできます。
一石二鳥ではありませんか。
不当逮捕されている日本人を助ける為にも、そして日本国内でのスパイ活動をなくす為にも
早急にスパイ防止法の成立を望みます。
今盛んに議論されているLGBT法よりもよほど有意義な法律です。
国益の為にもスパイ防止法を早急に成立させてもらいたいです。
※国家秘密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案 - Wikipedia