若い層にどうやって拉致問題を伝えるか(R4.6.20)
令和4年6月20日月曜日「荒木和博のショートメッセージ」第807号。
20年前の小泉訪朝と拉致被害者5人の帰国を知っている私たちと知らない若い世代では感覚が全く異なります。
それをどうしていくか。答えはなかなか見つからないのですが。
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拉致事件は小泉訪朝で大きな話題になりました。
当時、蓮池さん達が帰国出来、更にはお子様たちや配偶者が帰国できた事。
テレビ、新聞、週刊誌等、日本の全てのマスコミが報道したことで
殆どすべての国民が拉致問題に興味を持ち、北朝鮮の実態、
そしてとんでもない国だと知り、怒りが込み上げてきたものです。
今の20代以下の人達は拉致問題を知らない人も多いかもしれません。
小泉訪朝から早や20年。
蓮池さんら5人の被害者が帰国した時からも18年が過ぎています。
この問題が日本全体の問題だと認識する為には政府がもっと本気を出し、
それがテレビやネットなどマスコミが大々的に報じる方向にもっていくべきでしょう。
拉致問題解決が最重要課題と言いながら、実態が伴わない岸田政権。
いいえ、小泉訪朝以降の政権も被害者を取り戻せていません。
なぜなのか。
やはり金正日、金正恩が命の危険を感じるような威嚇、
硬軟取り混ぜての交渉。。。。
独裁国家を相手に正論では中々思い通りにはなりません。
特に日本は軍事的攻撃も出来ず、ただただ経済支援を言うしかありません。
しかし、その結果北朝鮮にコメ支援をしてもその見返りは何もなく、取られ損そのもの。
これは韓国に対しても同じことが言えますから、日本の尺度の考えは通じないという事です。
政府もそうですが、あまり自分の事との危機意識が足らないのではと思います。
他人事なのです。
もしも自分の兄弟姉妹、親友が拉致されていたらどうしますか。
国会議員、特に大臣級の議員の肉親が拉致被害者だったらもっと積極的に動くのではと思います。
それも複数の大臣の縁者が被害者なら、と思ったりします。
もっと積極的に、そして危機意識を持ち、本気で取り組んでもらいたいです。
被害者本人、そして家族はどんどん高齢化しています。
特に被害者を取り戻しても、日本の生活、環境に馴染むには時間がかかるでしょう。
一日も早く、前進させてもらいたいです。
因みに、岸田さんが外相時代にストックホルム合意もありましたが、
国交正常化が目的で拉致被害者奪還は付け足しに感じてしまう内容だったと記憶しています。
こんなところに政府の危機感、本気度が足らないと感じるのです。
繰り返しになりますが、もっと国会議員は本気になって欲しいです。