兵庫県知事選で前尼崎市長の稲村和美さんは、斎藤知事に約13万票の差をつけられ落選しました。稲村さんの陣営によりますと選挙期間中、後援会が運営する2つのXのアカウント10日間にわたり「凍結」されました。

 陣営は凍結の理由を「Xのルールに違反した」というウソの通報が多数行われたためとし、「選挙妨害」だと主張。

 また、SNSで「外国人参政権を推進している」などデマを拡散されたとして、先月、偽計業務妨害と公職選挙法違反の疑いで告訴・告発状を提出し、20日、兵庫県警に受理されたということです。

 後援会の津久井進弁護士は「今後の選挙のあり方に一石を投じたい」としています。

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兵庫県知事選に7人が出馬しましたが、最終的には斎藤元彦前知事と稲村前尼崎市長との一騎打ちとなりました。

そして斎藤氏は立花孝志氏の応援や須田慎一郎氏らの名の知れた言論人らの援護射撃もあり、

再選を果たしました。

とはいえ、未だにゴタゴタした感じで、公選法違反やら名誉棄損で告訴する人もいます。

そんな中の稲村陣営。

今更、知事選をやり直すのは現実的ではありませんし、稲村陣営はその気はない様で、

今回の告訴の目的はSNSの使い方による選挙への影響を考えて欲しいとの事です。

 

言った者勝ち。

それも有名人であり、YouTubeやXへの登録数が多ければその影響は大きいです。

登録数が多ければ多い程、影響が大きいのは勿論、デマであっても疑う事なく信じる人がいます。

特に今回の知事選では立花孝志氏が候補者でありながら、斎藤知事応援でしたから

斎藤氏は他の候補者の倍の時間が与えられたようなものでした。

 

告発文書が切っ掛けになった知事選ですが、告発者の個人的な事が大きく影響していました。

それは告発文書に関係がないのに知事選では特に注目され、

立花氏に至っては選挙演説、政見放送、選挙ポスターで広めたのです。

それも真偽不明、つまりデマを立花氏は広め、それを信じ込んだ有権者たち。

「告発者が10人との不倫や不同意性交も疑われる人物だった」

「そんな人物の告発文は信用できない、斎藤知事は悪くない」と演説で主張した立花氏。

それが大なり小なり投票に影響したのは否めません。

 

また斎藤擁護派も対抗馬の稲村さんについて、

稲村さんは「外国人参政権を推進している」「県庁舎建て替えに1千億円をかける」との声。

稲村さん本人がデマだと主張しても多くの人は無視しました。

政治家までが選挙演説で嘘を広め、

 

デヴィ夫人も

 

稲村さんはこれらを否定するにもSNSも斎藤擁護派の悪意のある通報により2度凍結され、

真実を訴える場を失いました。

 

 

稲村氏についてのデマも調べれば嘘とわかる筈。

稲村氏の公式サイトで本人がデマだと訴えていましたし、

本当なら尼崎市長として3期12年務めた尼崎市が外国人参政権に賛成しているでしょうが、

議論さえされていません。日本における外国人参政権/地方自治体の動き - Wikipedia

また尼崎市の選挙区が唯一稲村氏が斎藤氏より得票数が多かったのが尼崎市民が稲村氏を信頼していた証拠です。

 

今回の選挙でオールドメディアがネットに負けた、との論調が広がりましたが、

本当にそうでしょうか。

 

私はそうは思いません。

ネットが真偽不明のデマを広め、大衆心理でデマを信じる人が増え、それが選挙に影響したのです。

 

特に今回は立花孝志氏の影響は大きく、

それだけ立花氏は兵庫県を混乱に陥れた一人です。

今後、立花氏はあわじ市などの市長選に出馬予定らしいですが、

有権者は簡単に立花氏の発言を信じないで貰いたいです。

そして立花氏は真実に足りる人物かどうかも見極める必要があると強く感じます。