中国の侵攻に備える台湾の防空壕について、徐国勇内政部長(内相)は民間の地下室を含めて10万カ所以上あり、6000万〜7000万人を収容できると明らかにした。蔡英文総統は主力戦闘機「F16」の整備状況などを視察した際、「自主国防」の重要性を改めて強調した。
台湾・中央通信社によると、徐内相は1日、立法院院会(国会本会議)で与党・民進党議員の質問に答え、「最も近い地下室がある場所が避難場所だ」と説明。内政部(内務省)で勤務している場合の防空壕は同部の地下室だとした。「立法委員は立法院の地下室だけでなく、空間が足りなくなると思われる場合は道路の向かい側にある合同庁舎の地下室に避難してもらいたい」と語った。
国会質疑で民進党議員は「中立国のスイスでは避難場所に14日分の水を備蓄するよう求めているほか、内部には発電機を設置し、ためられた水の定期的な検査などが定められている」と指摘。これに対して徐内相は「台湾はスイスのように周到ではない」としながらも、「部内の各部署と国防部(国防省)全民防衛動員署が一丸となって努力し、最善の方法で準備をし、精進する」と述べた。
台湾の人口は2021年12月末の時点で約2340万人。6000万〜7000万人分の防空壕は人口の2倍以上にもなる。
一方、蔡総統は1日、中部・台中市にある漢翔航空工業の航空宇宙研習園区を訪れ、同社が行う主力戦闘機「F16」の整備状況などを確認した。2年前に設立したF16整備センターは米国のメーカーと漢翔が共同で推進、立ち上げた整備基地だ。
蔡氏は「国防力の蓄積と強靭性の構築は台湾が生存するために必要なことだ」と言及。「自主国防は国防力の強靭性を構築するための重要なカギだ」と訴えた。
さらに総統就任後、防衛産業のサプライチェーン(供給網)構築を重要な推進項目の一つにしたと自賛。戦闘機の自主整備力を高め、整備にかかる時間を短縮することはこのサプライチェーンの重要な業務だとした。
漢翔など各メーカーに対しては「官民協力の機会をつくり、台湾を自主国防の道で順調に前進させている」と謝意を表明。「あなた方は中華民国国軍が国家を守る重要な後ろ盾だ」として、期待を寄せた。(編集/日向)
台湾には人口の2倍以上の収容人数の防空壕が整備されています。
それも中国の侵攻に備えたものですが、日本はどうでしょう。
先日のJアラートの訓練がありましたが、サイレンが鳴ってもどこに避難しろと言うのでしょう。
都会なら地下鉄構内があるでしょう。
しかしそこに退避できる人はどれだけなのか、地方に至っては地下鉄構内に退避できる人は極々僅か。
休戦中の韓国では地下鉄に退避でき、そこには防毒マスクも備えられているようです。
それだけ休戦中の国と80年近く戦争がない日本とでは違いが出るとは思いますが、
それでも中国は日本を標的にミサイルを配備していますし、ロシアもウクライナ侵攻を見ても
いつ何時北海道から攻めてくるかもわかりません。
そして北朝鮮は国民を飢えさせても、ミサイルを日本に目掛けて撃ちまくっています。
日本はと言うと、中国、ロシア、北朝鮮と独裁国家で軍事侵攻も厭わないような国が隣国です。
話し合えばわかるような国ではないと、よくわかった最近の悪党3国の動き。
今更間に合いそうもありませんが、本気で国防について考えてもらいたいです。
物価高、旧統一教会被害者救済。。。。それぞれ大事でしょうがそれ以上に国防は大事です。
国が滅びては始まらないのは分かり切った事。
お花畑の日本はこれからどうなるのか、政治家だけでなく一般国民ももっと真剣に考えたいです。