兵庫県の斎藤元彦知事は24日、疑惑告発文書問題で19日に県議会が不信任決議を可決してから初めて登庁し、辞職・失職か議会解散の判断について週内に表明する意向を記者団に示した。どの道を選ぶか「ほぼだいぶ固まってきているが、考えたい」と説明。「これまでの思いとして4年間の任期を全うしたいということだ」とも述べた。
総務省によると知事不信任決議可決は記録が残る1966年以降、全国5例目で、解散を選べば初。解散後40日以内に県議選が行われ、改選後の議会で3分の2以上の議員が出席し過半数が賛成すれば失職する。辞職・失職したら50日以内に知事選が行われる。
世の中は自民党総裁選の行方に注視していますが、
兵庫県では斎藤知事の判断に注目しています。
斎藤さん。
まさかこんな事をしていたとは思っていませんでした。
最初に問題にされたのが「おねだり」体質でした。
地方の視察では地元の特産品を受け取り、殆ど自宅で消費していたと言われています。
それも地元の首長や観光地から宣伝して欲しいとの意味合いで知事側に渡した特産品もありますが
なんと、知事自ら「これが欲しい」と受け取れる発言もあったと言うのです。
この感覚は信じられません。
普通は遠慮して「どうぞ、お気遣いなく」とか「申し訳ない。気持ちだけでも受け取ります」と言います。
とはいえ知事ですから特産品を県のサイトや自分のSNSで積極的に広報するのも仕事です。
ですが、そんな様子もなくただ自宅で消費しただけの様です。
こんなところが知事としての自覚が無いと思わずにはいられません。
ただこの様な事は大なり小なり他の自治体でもあると聞くので、知事のたかり体質がそうさせたのでしょう。
一番の問題は公益通報者保護法を理解していなかった事に尽きます。
通報者が誰か、知事側が調べ上げ、更には根掘り葉掘り、吊し上げの様な事をし、
そして最後には記者会見では一方的に通報者を悪者に仕立て上げ、
自分は悪くない、悪いのは通報者だ。と言わんばかりの発言。
更には定年退職間近だった通報者を停職3か月の処分をする非道さには怒りを覚えます。
そんな斎藤知事ですが20日にはNHKの関西向けの番組に、翌21日朝には読売テレビの番組に出演し
ここでも反省も殆どなく、次々と知事としての実績を並べ立てて理解を求めるような発言には驚きました。
知事だけの出演で印象操作とさえ思う番組でしたが、
知事側からの出演申し出だったのか局側からの出演依頼だったのか。。。
いずれにしても一方的に知事に喋らせたのはどうかと思います。
また先週にはネット上では#斎藤知事がんばれ #斎藤知事を守ろうとの書き込みが目立っていますが、
本当に斎藤知事は悪くなかったのか、落ち度はなかったのかと思います。
話は変わりますが、ちょっと気になる事があります。
百条委員会での知事の襟にはブルーリボンバッジがありません。
しかし県議の何人かの胸にブルーリボンバッジがあります。
ブルーリボンバッジを着ける人には2種類います。
本当に拉致問題解決を願っている人。
そして形だけでも拉致問題に興味があると見せかけている人。
しかしバッジを着けない人は全て拉致問題に無関心だと言えます。
兵庫県と言えば多くの拉致被害者がいます。
政府認定の有本恵子さんと田中実さん。
またストックホルム合意後に田中さんと一緒に帰国を打診されていた金田龍光さん。
他にも30人近くの拉致を否定できない不明者がいます。
にも拘らず、「子供には罪はない」と朝鮮総連への補助金継続を決めた斎藤知事。
いくら自分の実績をテレビで披露しても斎藤知事の政治姿勢は納得できません。
今後、斎藤知事は辞職を選び知事選で県民の支持を得られるのか、
それとも議会解散で県議選をし、2/3以上の出席で過半数の議員の賛成で失職するか。
万が一知事辞任の賛成が通らなければ来年7月までの任期まで知事を続けその後知事選をするのか。
①知事選 ②県議選 ③県議選後に知事選
単純計算だと知事選には経費が18億円。
県議選の経費は16億円。
知事選県議選をすれば経費34億円です。
斎藤知事は近々判断をすると言っています。
自民党総裁選の頃に決断発表しそうに思いますが、注目です。