11月16日投開票の沖縄県知事選で、3選を目指す仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事(75)が今月初旬、公明党県本部の糸洲朝則(いとす・とものり)代表と会談し、物別れに終わっていたことが27日、分かった。米軍普天間飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古への移設で仲井真氏は埋め立てを承認したが、公明党県本部は移設に反対しており、溝が埋まらなかった。公明党は自主投票とする公算が大きい。
仲井真氏が昨年12月に辺野古の埋め立てを承認して以降、糸洲氏と会談したのは初めて。仲井真氏は沖縄の経済振興をさらに前進させたい意向を強調。また、普天間飛行場の危険性除去のため、県外移設を求めるより、辺野古移設の方が早いとの認識を示した。
公明党県本部幹部は「辺野古移設をめぐる考え方に隔たりがあり、仲井真氏に乗ることはできない」と述べ、仲井真氏を推薦しない見通しを示した。公明党本部には仲井真氏の推薦に前向きな幹部もいるが、地元支持者に辺野古移設に反対する声が強く、党本部主導で推薦しても理解を得られないとの見方が出ている。
辺野古移設に反対する立場で知事選に出馬する翁長雄志(おなが・たけし)那覇市長(63)も公明党から選挙協力を得ることを期待する。ただ、翁長氏は社民、共産両党など革新勢力の支持を受けており、公明側は革新勢力と共闘はできないとの方針だ。
自民党本部は27日、仲井真氏の推薦を正式に決め、河村建夫選対委員長が那覇市内のホテルで仲井真氏に推薦状を渡したが、公明党との調整が急務の課題だ。
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日本政治.comによると、公明党の辺野古移設の質問については
Q6.普天間米軍基地の辺野古移転を進めるべきである。
公明党の回答:賛成
辺野古移設については、一つ一つ丁寧に沖縄県民の理解を得て進めていくべきである。
との回答です。
因みに、同じ質問に反対と回答しているのは
生活の党、社民党、共産党だけです。
自民党沖縄県連も昨年の参院選では辺野古移設に反対していました。
それが名護市長選17日前の13年12月2日にやっと辺野古移設賛成を表明しています。
また現那覇市長が知事選出馬の為、那覇市長選も同日選挙になりそうですが、
辺野古反対の那覇市議を自民党県連は今年7月に除名、離党勧告処分しています。
今から思うと、もっと早い段階で自民党は県連を説得しそれに応じなければ厳しい処分をすべきでした。
名護市長選では自民党本部は危機感を持つべきでした。
特に、地方の意見を尊重するあまり厳しく臨めなかった石破幹事長にも責任があります。
今回の知事選は今までの参院選や名護市長選以上に政権にとっては大事な選挙です。
自民党と同じ轍を踏まない為にも、公明党本部は自主投票などと生ぬるい事を言わず、
公明党沖縄県連を説得すべきです。
自民党との連立を組んだ結果の与党です。(自民党も公明党の集票力に助けられた部分もありますが。)
公明党は与党の自覚を持ち、井上義久幹事長はもっと動くべきではないでしょうか。
井上氏が沖縄に行ったというニュースは全く聞きません。
9月7日から約1か月間、沖縄では12の市議選、村議選があります。
地方選ですから、辺野古については争点にはならないでしょう。
争点にならなくとも、今まで反対していた辺野古移設を賛成するのはマズイでしょうねえ。
そこは難しいところですが、やはり筋を通してもらいたいです。
(仲井真知事、前は県外を考えた方が早いって言っていたような・・・?
今は辺野古移設の方が早いって言っているんですね。?????)
今回も、動きが遅過ぎました。
告示が8月31日に迫っている市議選もあります。
姑息ではありますが、沖縄地方選が終わってから辺野古移設賛成に説得するほかないでしょう。
山口代表も、井上幹事長も与党という自覚がありません。
まるで、他人事のようです。
本部と反対の政策を許すとは言語道断です。
自民党の失敗から学ぶべきではないでしょうか。