ご存じの通り菅原神社といえば祭神は菅原道真。鎌倉の荏柄天神社と同じです。梅の里に最もふさわしい神社ではないでしょうか。曽我梅林が先か、菅原神社が先かといえばもちろん菅原神社が先で創建は正暦五年(994)です。なんでも貴人が海岸に漂着し、その貴人のお告げで菅原神を祀ったとのこと。
この菅原神社、近郷近在の神様を合祀しているので、いくつもの神様を拝むことができるという大変ありがたい神社でもあります。最も古い諏訪神社はじめ神明社、浅間社、日枝社、稲荷社です。天照皇大神を中心とした系統と大国主命の系統の神々が仲良く祀られています。ありがたくお参りしてください。きっとご利益があります。
また境内に「通りゃんせ」発祥の地の案内がありました。今の若者に「通りゃんせ」を知っているかと聞いても誰も知らないでしょうね。還暦過ぎた者のとってもかすかな記憶しかありません。そしてなぜ発祥の地なのか、これはどうも箱根の関所と関係があるようです。「行きはよいよい 帰りはこわい」 関所を通る人の気持ちを歌ったものかもしれません。ところでもう一か所、発祥地と名乗りを上げている場所があります。それは川越市の三芳野神社。こちらは天神様が川越城の城内にあり、城内の天神様をお参りした帰り道の警備が厳しく、このわらべ歌ができたというものです。さて軍配はどちらに?
次の寶金剛寺は菅原神社から歩いて5分位のところにあります。先を急ぎましょう。