人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

曽我 梅の里の旅② 菅原神社

2018-02-18 20:04:56 | 旅行

ご存じの通り菅原神社といえば祭神は菅原道真。鎌倉の荏柄天神社と同じです。梅の里に最もふさわしい神社ではないでしょうか。曽我梅林が先か、菅原神社が先かといえばもちろん菅原神社が先で創建は正暦五年(994)です。なんでも貴人が海岸に漂着し、その貴人のお告げで菅原神を祀ったとのこと。

この菅原神社、近郷近在の神様を合祀しているので、いくつもの神様を拝むことができるという大変ありがたい神社でもあります。最も古い諏訪神社はじめ神明社、浅間社、日枝社、稲荷社です。天照皇大神を中心とした系統と大国主命の系統の神々が仲良く祀られています。ありがたくお参りしてください。きっとご利益があります。

また境内に「通りゃんせ」発祥の地の案内がありました。今の若者に「通りゃんせ」を知っているかと聞いても誰も知らないでしょうね。還暦過ぎた者のとってもかすかな記憶しかありません。そしてなぜ発祥の地なのか、これはどうも箱根の関所と関係があるようです。「行きはよいよい 帰りはこわい」 関所を通る人の気持ちを歌ったものかもしれません。ところでもう一か所、発祥地と名乗りを上げている場所があります。それは川越市の三芳野神社。こちらは天神様が川越城の城内にあり、城内の天神様をお参りした帰り道の警備が厳しく、このわらべ歌ができたというものです。さて軍配はどちらに?

次の寶金剛寺は菅原神社から歩いて5分位のところにあります。先を急ぎましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

曽我 梅の里の旅① 国府津駅

2018-02-18 13:23:20 | 旅行

まさに梅の花見の季節。これから数回に亘って曽我梅林までの道筋を案内いたしましょう。スタートはJR国府津駅になります。藤沢から30分位、思ったより近いので一度は訪ねてみたいコースです。

この国府津駅は熱海~函南駅間の丹那トンネルが1934年(昭和9年)に開通するまでは今の御殿場線が東海道線でした。その国鉄は1987年(昭和62年)に分割民営化され、御殿場線は東海旅客鉄道会社(JR東海)の管轄となりました。恥ずかしい話ですが、御殿場線はJR東海だったとは最近まで知らず、それも御殿場線の下蘇我駅ではSuicaが使えないと駅員さんから聞かされて知ったような次第です。箱根の山の向こう側ならまだしも国府津駅までとは、のど元に突き刺さる短剣のようでちょっとビックリです。

写真は国府津駅の1枚。実は城山三郎の『「粗にして野だが卑ではない」 石田禮助の生涯』(文春文庫)の表紙カバーの写真がこうづ駅のホームに立つ元国鉄総裁石田禮助のだったことから、意識して使いました。小説の内容はここでは書きませんが、聞くところによれば、国府津駅の駅舎は石田禮助が自身の退職金をあて建てたものだそうです。男子たる者、商売に徹して生きた後は、「パブリック・サービス」。世のために尽くす。そこではじめて天国に行ける。そういう生き方をした人のようです。俗人の私にはとても真似できません。

話が横道にそれましたが、国府津駅を出て東海道線、御殿場線を「天神暗渠」でくぐり、時宗の光明寺の前を左に行きますと、最初の目的地である菅原神社に着きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする