今回のワインはケヴェト・オスカー・ティント。ネーミングは分かりやすくケヴェトというワイナリーのオーナーであるオスカーさんの赤ワインとなります。産地はドウロ地方。これも既に試しているポートワインの原産地です。このドウロ地方のワインはポートワインの方が有名でカタログには普通のワインはケヴェトで3種類だけ載っていました。使っているブドウはトウーリガ・ナショナル、トウーリガ・フランカ、ティンタ・ロリスでポートワインとほぼ同じ。ポートワインはこのワインの醸造の途中で発酵を止め、ブランデーで酒精を強化して造られますので、味は既に飲んだポートワインに近いものとなります。もともと酸化防止の効果のあるタンニンが強いのでその特徴は「渋み」。この「渋み」が赤ワイン独特の風味を醸し出す訳です。ワイン通にはこの「渋み」がたまらないようですが、ワイン素人の私には慣れるまで時間がかかります。
カタログには、真っ赤に実ったチェリーやラズベリーを思わすアロマ、口に広がるリッチな味わいと書いてありました。前回紹介したウダカ・ダン・ティントはソフトな飲み口でしたが、こちらは重厚といった表現が合うようです。ドウロ地方とダン地方はほぼ隣接していますが、ワインの味はかなり違いますね。この違いを感じられただけでも一歩前進。そろそろ各地方のワイン巡りも2周目になりますが、これからは値段の違いでどんな差があるか?これも産地がはっきりしているポルトガルワインならではの楽しみ方。コロナ禍はまだ終息しませんが家飲みで心豊かな時間を過ごしたいと思います。