人生悠遊

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おじさんパリへ行く --Champagne地方 Reims ーー

2018-07-18 06:04:28 | 旅行

パリ滞在中の小旅行の2回目。今回はシャンパーニュ地方のランスに行きました。このランス Reimsの見どころは2つ。まずカーヴを見学すること。そしてノートルダム大聖堂を見学することです。今回はMybusでツアーを申込みましたが、Mybus主催でなく現地旅行社パリ・シティヴィジョンのツアーへの参加です。日本人は4人だけ。あとはヨーロッパ諸国の旅行者が殆どでした。日本人には日本語の話せるフランス人ガイドが付きましたので言葉の心配はありませんでした。ランスの初回はG.H.Mummというカーヴ見学の様子を紹介します。

シャンパンとはランスのあるシャンパーニュで生産される発泡ワインのブランド名。発泡ワインはどの国でもありますがシャンパンの名前は使用できません。現地に行き初めて知りました。自分なりに解釈して、シャンパンが世界的ブランドになった2要素を解説してみます。

1つは、シャンパンの製造方法。これを発明したのは「ドンペリ」の名で知られる僧侶ドン・ペリニヨン。偉大なるドン・ペリニヨンはランスの近郊の町エペルネの教会にいました。もともとこの地方のブドウの品質はボルドーやブルゴーニュと比べて良くないことから、ほかの地方のワインとの差別化を図るため発泡酒にしたようです。専門家ではないので詳しい製造方法はわかりませんが、どうも「瓶内二次発酵」(訪れたカーブは三次発酵までしているとのこと)というのがキーワードらしい。ワインは発酵の過程でアルコールと二酸化炭素に分解され、通常のワインは二酸化炭素が空気中に放出されますが、発泡酒は炭酸ガスをワインに溶け込ませます。この製法と瓶詰したワインをじっくり寝かせる環境がないと生産できないようです。それに適した場所がまさにシャンパーニュ地方でした。

G.H.Mummのカーブを見学しましたが、地下7m~12mに掘られたトンネルの長さは25Kmあり、そこに800万本のシャンパンが熟成(ワインに炭酸ガスを溶け込ませる作業)されています。カーヴの総面積は218haにもなるそうです。カーブ内の室温は年中12~13℃に保たれていますが、何故か?それはこの地方の地質にあります。白石灰岩の白亜層の地層。この地層に雨水が浸み込み、カーブ内の壁面は触ると水気を感じ、この気化熱が天然の冷蔵庫としの役割をはたしている訳です。シャンパンの製造方法と熟成のための寝床。この2つの条件が重なり、シャンパンは世界ブランドになりました。特にドンペリは最高級のシャンパン。浮かれてあびるように飲むものではありませんね。

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