今朝、日経新聞をみていたら「チェーン店の時代、終結 ファストリ柳井氏が語る未来」という記事が目に留まり、読んでいて学ぶことが多く、ついつい紹介したくなりました。
ちょっとわき道にそれますが、柳井氏が起こしたユニクロは1984年に開店。私が1996年から98年にかけて広島に勤務していた頃、住まいの近くにユニクロがあり、カジュアル衣料を買い求めるために良く利用しました。当時はまだユニクロブランド品はなく輸入衣料品なども扱っていたと思います。当然のことながら、今みたいにこれほど大きな企業になるとは全く思いませんでした。ついでにもう1社、ダイソーも広島市内に出店しはじめたばかり。今思えば、小売業界に革命を起こしたこの2社がほぼ同時期に広島でスタートしていた訳で、何か感慨深いものがあります。一方、以前は花形産業であった証券会社や銀行などが相次いで破たん。それからの日本は暗黒の10年とも20年とも言われる時代が続きます。そんな中、ユニクロやダイソーのコスパのある商品にどれほど庶民は助けられたことか。
記事に戻りますが、AIの進化について問われ、柳井氏は「社員には、AIの導入を考える前に自分の頭脳を鍛えてほしいと話している。これから知識労働へシフトするわけで、そのためには『AIにはまねできない意味』を理解し、適切な質問ができる人間にならないと使いこなせない」 さらに、
「ノーベル賞を受賞した本庶佑先生の話した6つのCが重要になる。curiosity(好奇心)、courage(勇気)、challenge(挑戦)、confidence(自信)、continue(継続する)、そしてconcentraition(集中力)だ。それと教科書を信じるな、教科書以上の答えをだせと言っている」 と話しています。 また、景気の拡大局面が続いているがとの問いに対しては、
「オリンピックや万博もいいけど、社会インフラを新しくすることからお金をかけないと。アベノミクスも株価を上げることだけ。経済のことは何もやっていない。最悪なのはゼロ金利。国民と企業の資産を担保に政府がカネを借りまくって、選挙民におもねっているような構図だ」 まさにその通り。 実はこの記事を読む前に、同じことを恩師への返信メールで愚痴ったばかりでした。
大丈夫か日本。富士山もいつか噴火するぞ。写真の富士山は変わらず美しいのですが。
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