北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

ついに自由を

2016-07-21 20:38:46 | 日記
ついに2000ccの点滴が二袋終わって針が抜かれた。

そしてジェームスに入っていた管も 丁寧に優しく抜かれた。

自由だ。
絆創膏で固定され全く動けなかったジェームスは上下左右に首を振って大喜び。トイレへも行けるしシャワーも浴びることができる。

しかし、まだ出血するかも知れないので、勝負パンツは紙オムツだ。
これが情けないのだが・・・・仕方が無い。

亡父が入院した時に用意した紙オムツを自分が使うことになるとは思わなかったのだが、「ミルク飲みオッサン人形」としてはピッタリコンの衣装ともいえる。


オッサン 今度はCT室へ呼ばれた。

造影剤を急速で注射して「造影CT」を撮るためだ。
多分、転移していないかの確認だろう。

放射線科の技師さんがメチャ優しい。スピーカーを通しての説明では無く耳元で丁寧に説明してくれる。

「これから造影剤を入れますが、少し体が温かくなりますけれど心配ないですからね」なんて言われると多少怖いのだが 機械的に説明されるよりは ずっと良い。

「造影剤を入れます」と云う声の後、数秒でお腹が温かくなり、次に不思議なことにK門付近がポワッとなり、そして両手の指先がぬるま湯に漬かっているようになった。

(成る程ね、これが造影剤か) と妙な感激に浸る私。

予定ではあと三日で退院かと思いながら迎えた病棟回診。

「どうですか?」と訊かれたので
「看護師さんに強めに握られているような感じで尿に少し勢いがないです」と云ったら「それは妄想です」と怒られた。

そして尿の色と量を確認した後 急に告げられた「退院許可」。

良いの? 予定より二日も前だけれど・・・・ホントに良いの?

手首のIDベルトを切られ、「いやいや、どうも皆さんお騒がせしました」と看護師さんに笑顔で手を振り、青空の下へと飛び出した。