厚岸で国道を逸れ、海沿いを走るルートを選んだのは「あやめケ原」へ寄る為だ。
「あやめ祭り」が終わってしまったので 多分花の盛りは過ぎているだろうが もしかしたら余韻を感じられるかも知れない。
案の定 ヒオウギアヤメの花弁に少し勢いが無くなっているようだが、でも花好きの お二人は大喜び。
遊歩道に完全に座り込んで撮影したりするので、崖上までの1キロの遊歩道を歩くスピードは蟻より遅い。
こんな調子で根室まで行けるのか不安になってきたが、極力自分を落ち着かせて とにかく二人が動き出すのを待つ私。
時間が足りなくなった分は一生懸命車のスピードを上げて補うことになるのだが、「良いわぁ」と云われた時には せっかく調子に乗ってきたペースを抑えなければならない。
と云っても、これは私が何かヨカラヌことをしているのではなくて、「景色が良いので写真撮るから停めて欲しい」ということなので誤解しないように。
「もう少し後ろぉ」と云うのも 少し車の位置をバックさせて欲しいと云うことだ。
何か変な気持ちになるが 極力ニヤケ顔を抑えて車を後退させる。
ついでに「う~ん、そこ そこ」と云うのは 丁度良い場所に来たから車を停めてということだ。
走行中に この「良いわぁ、そこそこ」と指示が入るので、車は遅々として進まない。
それに加えて「キツネ」に「馬」に「鹿」が出る度に 緊急停車が加わる。
こんな調子で 本当に根室へ行けるのだろうか。
この続きは明日。