友人からサンマを送れと頼まれた。
丁度 箱売り新鮮サンマのスーパーのチラシを見つけ発送料も特別料金と書いてあるので、いつもより早起きしサッサと朝食を済ませて着替えた。
体調は良くないのだが、今日はとにかくスーパーの開店時間に合わせて動かなければならない。
ルンバも同行するようで洗濯を早々に済ませ、開店と同時にサンマへ突撃する気マンマンのようだ。
開店15分前に到着。入口のガラス戸は3つ並んでいて、真ん中が自動で開く。
その前には既にカートに手を置いて並んでいる方がいて、さながらレース開始の合図を待つ選手のようだ。
それなのにルンバは左側のガラス戸前でノンビリと立っている。そのガラス戸には「締切り」の貼紙。つまり、その戸は開かないと云うことだ。
それなのに一人だけその前に立っているので、「そこは開かないよ」と教えてあげたら「そんなこと知っているよ、中を見ているだけだから」と云う。
店内を覗いているようには見えないし、どんどん行列は膨らんでくるのだから、「同じ時間待っているのならこちらに並べよ」と云いたかったが人前で喧嘩するのも体裁が悪いし口では負けるので言葉を飲み込んだ。
もしかしたらレースに参加するのではなくて傍観者の気持ちなのだろうか。
開店時間になって入口が自動で開き、レース開始。
後ろから「お父さん、籠は要らないの?」と云うルンバの声が聞こえたが無視。
(籠が必要なら最初から持って並んでいるだろう) と云いたくてイライラが重なった。
次々と人を追い越して先頭になり鮮魚コーナーに重ねてあるサンマの箱に一番で到着し、そのままレジへ。
目的はサンマだから他のものに用はない。
「ポイントカードはお持ちですか?」と訊かれたのだが、ルンバが行方不明なので「持っていません」と答えるしか無かった。
会計を済ませて発送伝票を書いていると、ノコノコと現れたルンバ。
持っている籠には、サニーレタスが1束。
それを見てさらにイライラが増したのだが・・・・・何とか 頑張って、頑張って・・・・・耐えた。