「その時」は突然やってきた。
それは今月で廃線となる石炭列車を撮るために車の中で待機している時だった。
原因は分かっている。今処方されている抗生物質の副作用で弛んでいるのだ。
こうなってくると、石炭列車どころではない。
寒い中待っていた30分程の時間は無駄になるけれど、悲劇を生むよりは良い。
同乗していたルンバに「産まれそうだから帰る」と宣言してアクセルを踏んだ。

全てを理解したルンバは大笑いだが、それに応えている余裕は無い。
このガマンは産気づいた時のガマンとは違うのだろうか。
ギュッと締めるのに、それ程の違いは無いように思えるのだが。
車を飛ばしながら距離が近くて清潔な「産院」を探す。

どうもコンビニのは苦手なので目指すは・・・・・そうだ、図書館だ。
新築して間もない図書館はキレイで時々利用させてもらっているので館内での配置も知っている。
Pに車を置いてルンバと一緒にサササッと歩き無事に「出産」
水面から顔を出すほどの大きさだった。
オトコかオンナかって?
そんなこと知らねぇよ (-_-メ)