6月の第三日曜日は「父の日」なのだそうで、この年になるまで知らなかった。
「父の日おめでとう」と云われてハグとかチュッとかされた記憶が無いので知らないのも無理もない。
プレゼントよりもハグとかチュッの方が嬉しい年齢なのだ。
あっ、現金も大好きだけれどね。
考えてみたら今はもう「父」と云うよりは「爺」だから仕方がない。
でも新聞記事に目が吸い寄せられた。
「父の日は乳の日」と云うタイトル記事だ。
何と素敵な言葉だろうか。
今年の流行語大賞にしたい程だ。
市から父の日に合わせて「乳券」なんてのが送られてきて、街で出逢った「乳券シール」を貼られた人に「お願いします」と云って渡したら、
「あらっ、仕方が無いわねぇ・・・・・」なんて言われて物陰に導かれ、ポロンと乳を出してくれて、モミモミ、チュパチュパ、レロレロ出来るんなら最高じゃないかと思ったのだが、乳とはオッパイのことではなくて牛乳のことらしい。
つまり「父の日には牛乳を飲みましょう」と云う販売促進が目的の言葉だった。
「何だツマラン。牛乳なら毎日飲んどるわい」といっぺんに冷めた。
でも「父の日は乳の日」と云う言葉にはホンワカとした温かい夢がある。
「乳の日」って・・・・・誰か作ってくれないかなぁ・・・・・
こうなったら家内でも良い。
「はい、父の日だからね」と云ってポロンとは云えないまでもダランと出してくれて久しぶりの御対面。
「乳券」は今流行のポイントとして使えるようにすれば、案外実現するかも知れないとは思うのだけれど、実際にダランを目にしてどの程度心が躍るかどうかは、実際に試してみないと私にもワカラン。