家内に隠れて100均へ行き小さなステンレス製の金網が張られた容器を買ってきた。
それに、これも隠れて小鳥の餌を買ってきて入れ、窓から見える隣の空き地に置いたのだが、ピカピカ光る金属を不気味に思ったのか全く鳥がやってこない。
鳥の糞を嫌う家内に隠れて、金属容器を少しずつ移動させたりしているうちに花壇の雑草を抜いていた家内と娘に容器が見つかった。
「何か不思議なものが置いてある」と云われ、ついに白状した私。
怒られなくてホッとしたのだが、それからは堂々と餌撒き出来るようになった。
しかし、金属容器の外へも少しバラ撒いてみたのに鳥さんは見つけてくれないのか訪問者ゼロの日が続いた。
それが今日、何とスズメさんが押し寄せて来てくれた。
スズメさんの為では無くウソとかセキレイとかカッコウを見たい為の餌だったのだけれど、考えたらスズメさんも絶滅危惧種の仲間に入りそうだと聞いたことがある。
「だからスズメさんでもまぁ良いか・・・・・」と思い直して家の中からカメラを構えた。
スズメさんはカラスとは違って喧嘩せず仲良しだ。
しかし、それにも程度がある。
何と私の目の前で堂々と唇を合わせ、恥ずかし気もなくディープキスを始めたのだ。
その姿にイラッとし心の中で「イチャイチャするんじゃねぇ」と叫んだ私。