あああああああ~~~~っ(>_<)
朝、大きな悲鳴が私の口から響き渡った。
こんなに大きな声を上げたのは過去に記憶が無い程だから、多分人生初だ。
足を骨折した時でさえグッと痛みに耐えた。
幼い頃に泣いたことはあるが、こんな大声は出さなかった。
親の云うことを聞く子だったから、泣き声も押し殺したようにウッウッ程度。
どうしても買って欲しいものがあり、店内で横になり暴れた記憶が一度だけあるが、親に無視され無駄と悟ってからは諦めると云うことを知った。
その悟りの境地を得ている私が悲鳴を上げたのでルンバが慌てて駆けつけた。
私が指す先には、見事に散らばった稲荷と巻き寿司。
昨日スーパーで買い、楽しみにとっておいた寿司セットを落としたのだ。
ルンバは大笑いしながら拾い、「熱を通せば食べられるよ」と云うのだが
あまりのショックに口もきかず、私は次々とゴミ箱に投げ捨てた。
で、朝食は半分焦げた豆パンが一つ。パンを焼いていたことさえ忘れて焦がしてしまった。
スリスリが起きてきて「どうしたの❔」と訊いているのにルンバが小声で説明している。その気配が私をさらに苛立たせた。
気持ちが沈むとはこう云うことを云うのだ。
まるで空気の抜けた風船のような顔で食べる豆パンひとつ。
ルンバが「洗濯機のニュウナンザイを入れる部品が何処かに消えた」と訴えたが無視した。そんなもの自分で探せばいい。
それに「ニュウナンザイって何だ。ジュウナンザイの間違いでは無いのか❔」と云う私に「ニュウナンザイ」だと言い張るルンバ。
(そうなの❔)と少し自信を失いPCへ入力したら「ジュウナンザイ」で立派に「柔軟剤」に変換された。
「ホラ見ろ、ジュウナンザイだ」とPCの画面を示して尖る私。
「今度はニュウナンザイって入れてみようか❔」と云いEnterを押した途端出てきた文字が
「乳軟剤」
途端に「オオッ、これもアリだ」と思ってしまった私。