今日のテレビショッピングは喪服だ。
最近は新コロナで亡くなる人も多いからタイミングを上手く捉えていると云える。
女性は喪服を着たときが一番美しく見えるとか聞いたことがある。
テレビショッピングを観ながら、想像で目の前にいるルンバにその喪服を着せてみる。
しかし、どのように想像を膨らませても「美しく」と云う言葉が見えてこない。
どちらかと云うと角が出た・・・・・(あえて伏せる)
そう言えば今日は節分らしい。
子供の頃は、きちんと正確にと言うか真面目に縁側の戸を開け放ち、「鬼は外」をやったものだ。
それがある日、急に落ちた豆を食べることは汚いと気が付き、殻の付いた落花生を使うようになった。

その後は、それさえ面倒になり、豆が入った袋にヒモを付けて、そのまま部屋中をビュンビュン振り回し、最後に窓を少し開けて「鬼は外」をやってヒモをヒョイとヨーヨーのように引き、冷気が入る前に窓をピシャッと閉める。
追い出された鬼が再び入ってこられない程の素早い締め出し作戦だ。
テレビでは、まだ喪服を売ろうとショッピング番組が続いている。
「この肩のラインが女性らしい優しさを感じるようにデザインされて・・・・・」なんて云っているが、「女性らしい優しさ」に懲りている私は「フン」と鼻で笑う。
再び目の前に座るルンバの喪服姿を心に描く。
少しでも美しくと想像を無理にねじ曲げる。
でも目頭をハンカチで抑えてなんて云う姿は目に浮かばない。それどころか時々ニヤリと不気味な笑み。
そこで気が付いた。
死んだのは・・・・・俺❔